機動戦士ガンダム
2093話
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力を使って貰いたいところだ。
とはいえ、最初のうちはともかくとして、出来ればMSはこの世界の技術で発展していった物を使って欲しいという思いもあるのだが。
その辺はエザリアを始めとした政治班に任せるとして、俺はラルのいる方に向かう。
他の面々もそこに集まってきたのを見てそれぞれに視線を向けるが、誰も異論はないらしい。
うーん、パイロットスーツの類がなくても問題なく宇宙で活動出来るのはいいけど、通信の類が使えないのは痛いな。
今度その辺りの対策を考える必要もあるかもしれない。
恐らく通信で会話をしているのだろう4人を見ながらそんな風に思う。
ともあれ、今はホワイトスターに戻るのが先である以上、余計な事を考えている暇はない、か。
仕草で少し離れているように示すと、4人は俺から距離を取る。
現在俺達がいるのは、それこそまるでゲートを設置する為に用意されたのではないかと思えるくらいに、丁度良い場所だ。
ゲートを設置するのに問題ないくらいの空間があり、その四方には不格好だが幾つかの岩があって、丁度ゲートを設置する場所を周囲から覆い隠しているのだ。
勿論この上空を飛ぶような真似をすれば、ここにゲートが……いや、見つけた奴はゲートと認識出来ないかもしれないが、ともかく何らかの機械があると認識は出来るだろう。
ともあれ、そんな感じな訳で見つかる可能性はあるかもしれないが、この辺りには大きな都市の類もないし、その辺はあまり心配する必要はない。
もっとも、ホワイトスターに戻ったら、ミラージュコロイドかASRSで隠す必要は出てくるかもしれないが。
ともあれ、ゲートを設置するとコンテナ状の物体が次第に展開していくのが分かる。
セイラ達もそんなゲートの様子を見て、どこか驚いている雰囲気を発しているように思えた。
……いや、でも普通に考えればこの世界ならMSとか実用化してるんだし、このくらいの事で驚くような事はないと思うんだが。
ゲートの起動は無事に完了し、やがて空中に浮かんだ映像スクリーンに転移区画が映し出される。
そこに映し出されたのは、いつものように何らかのミスをして罰としてここに配置されている技術班の科学者……ではなく、意外な事にムウだった。
いや、本当に何でムウがこんなところで対応をしてるんだ?
実働班の訓練とかはいいのか?
そんな風に思っていると、ムウも俺の姿に気が付いたのだろう。驚愕の表情を浮かべ、何かを言ってるようだが……月の上では特に聞くような事も出来ない。
なので、取りあえず転移するという意味を込めて頷き――それがムウに通じている様子はなかったが――セイラ達を呼び寄せるとシステムXNを起動する。
繭のような転移フィールドに驚いた様子を見せるセイラ達だったが、既に腹はくくってい
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