第49話
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くす事はエレボニア帝国の貴族達にとって色々と問題があるようなんです。――――とは言っても、今はそのエレボニア側のカイエン公爵家の当主はまだ決まっておらず、その件でエレボニア帝国の貴族達は揉めていらっしゃっているようですが………」
(バラッド候の件か………)
ゲルドの質問に答えたキュアの説明を聞いて心当たりがあるクルトは複雑そうな表情を浮かべた。
「少しだけ話は逸れてしまいましたが、私がクロスベルに新型の列車砲が必要であると思っていた理由は先程も説明したように新興の国であるクロスベルを他国から侮られない為に必要な”力の象徴”だからだと思っているからです。」
「…………………あたしみたいな平民の疑問に色々と答えてくださってありがとうございました。」
ユーディットの答えに複雑そうな表情で黙り込んでいたユウナはユーディットに会釈をした。
「………―――ユウナさん。貴女が見せたヴァイス様に対する態度や私に対する質問から察するとヴァイス様に対して何か思う所があるようですけど………もしかして、ヴァイス様達――――”六銃士”がクロスベルを”変えた事”ですか?」
「ち、違います!クロスベルの独立をディーター市長とは違うやり方でエレボニアどころか各国にも認めさせたヴァイスハイト陛下達のやり方は複雑ではありますけど、感謝していますし、尊敬もしています!だけど、今聞いたエリィ先輩がVIP達を迎える場にいた理由も含めてあたしには色々とわからない事や、『何でそこまでするのか』って思う事があるんです………」
「ユウナ………」
ユーディットの指摘に必死の様子で答えた後複雑そうな表情を浮かべたユウナの様子をクルトは心配そうな表情で見つめていた。
「なるほど………貴女の悩みはどんなものなのか、何となくわかりますが、その悩みには”部外者”である私に答える”資格”はありませんからこの場では答えられませんが………これだけは知っておいてください。”政治”は綺麗事だけで”国”を成り立たせる事はできません。それは為政者である私やヴァイス様達は当然理解していますし、エリィさんも理解した上で”国の政治”に関わっています。―――そしてそれは”市長”だったマクダエル元議長も同じで、マクダエル元議長はその覚悟を持ったうえで、長年二大国からの圧力に対してクロスベル市長として戦っていたと思います。」
「それは……………」
ユーディットの言葉をある程度理解できていたユウナは複雑そうな表情で黙り込み
「そしてヴァイス様とギュランドロス陛下は”クロスベルの皇”として様々な清濁を呑みこみ、自分達が先頭に立ってクロスベルを導く事を自覚し、クロスベル帝国の更なる繁栄を目指しています。………私の言いたい事は以上です。ごめんなさいね、皆さんに難しい
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