第49話
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との三度目の戦争を起こす事は”無謀”である事はエレボニア帝国政府も理解していると思います。ですがクロスベル帝国は新興の国ですから、どうしても他国からは侮られてしまいます。そして他国からは侮られない為として……そして戦争を仕掛ける事を躊躇わせる抑止力としてかつてディーター・クロイス大統領政権によるクロスベル独立国の力の象徴である”神機”のような凄まじい”力の象徴”が今のクロスベルには必要ですから、ヴァイスハイト陛下達も新型の”列車砲”の配備を決めたのだと思います。」
「それは…………」
「ユーディットさん……キュアさん…………」
「…………………」
ユーディットとキュアの説明を聞いたリィンとアルフィンは複雑そうな表情をし、ユウナは辛そうな表情で顔を俯かせて黙り込み
「うふふ、ちなみにオルディスには列車砲を配備するのかしら?オルディス地方もエレボニア帝国の領土である”フォートガード地方”と隣接しているし。」
「レ、レンちゃん……」
「――――ええ、オルディスにも新型の列車砲を配備する事をヴァイス様に既に要請し、承諾して頂きました。」
「ええっ!?という事は……!」
「ユーディット皇妃達の故郷にもあの”列車砲”という”力の象徴”が配備される事になるのね……」
レンの質問にティータが不安そうな表情をしている中躊躇いもなく答えたユーディットの答えにセレーネは驚き、ゲルドは複雑そうな表情で呟いた。
「その……どうしてユーディットさんはそのような要請をヴァイスハイト陛下にしたのでしょうか……?」
「……アルフィン殿下もご存知と思いますが、私とキュアは”七日戦役”で兄が戦死した後事実上カイエン公爵家を乗っ取り、メンフィル、クロスベルの両帝国に対して忠実な態度を取った事でそれをよく思わないエレボニア帝国の貴族達からも反感を抱かれています。そしてフォートガード地方はクロスベルに帰属する事を嫌がったラマールの貴族達が集まっている場所であり、また縮小されたとはいえ領邦軍の本拠地がある場所でもあります。それらの件を踏まえると私達クロスベル側のカイエン公爵家はエレボニア帝国政府もそうですが、エレボニア帝国の貴族達の動きも警戒し、そして牽制する必要があるのです。」
「…………………」
「アルフィン…………」
自分の質問に対して答えたユーディットの答えを聞いて辛そうな表情で黙り込んでいるアルフィンをエリゼは心配そうな表情で見つめ
「”クロスベル側のカイエン公爵家”……?そういう言い方をするという事は、エレボニアにもカイエン公爵家が存在するのかしら……?」
「はい。カイエン公爵家はエレボニア帝国の”四大名門”の一角ですから、エレボニアの貴族勢力が衰退したとはいえ、カイエン公爵家を無
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