第49話
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ーディット皇妃陛下自身が自らあの女好き―――いえ、ヴァイスハイト陛下の側室になる事を申し出て結婚したとの事ですけど、本当にそうなんですか?」
リィンやセレーネ、アルティナの意見を聞いてエリィの事を思い返したユウナは呆けた声を出した後複雑そうな表情でユーディットに訊ねた。
「本当にそうなのかとは、一体どういう意味でしょうか?」
「その………ヴァイスハイト陛下ってユーディット皇妃陛下も知っていると思いますけど、たくさんの女性達と結婚していながら娼館にまで通っている”好色家”じゃないですか。そんなヴァイスハイト陛下の事だから、すっごい美人で大貴族のお嬢様のユーディット皇妃陛下も自分のハーレムに加える事を目的で、クロスベルの領土に住んでいる元エレボニアの貴族達の立場を護ろうとしていたユーディット皇妃陛下の弱みに付け込んだじゃないんでしょうか……?」
「ユウナさん………」
ユーディットへのユウナの質問内容を聞いたセレーネは複雑そうな表情をした。
「…………そうですね。まず、クロスベルに帰属する事になったエレボニアの貴族達や私達カイエン公爵家の立場を護る為にヴァイス様に私をヴァイス様の側妃にして頂けるように私の方から申し出た事は本当の話です。ですがヴァイス様は私の”忠誠”を確かめる為に、”誰もが驚き、普通の女性なら忌避するような条件”を出しました。」
「”誰もが驚き、普通の女性なら忌避するような条件”、ですか?」
「まあ、たくさんの女性と結婚しても娼館にも通うようなヴァイスお兄さんの性格を考えたら大体想像できるけどねぇ。リィンお兄さんとセレーネも、ヴァイスお兄さんがユーディット皇妃に突き付けた条件は予想できているのじゃないかしら?」
「そ、それは……」
「え、えっと……それを本人の目の前で口にするのはちょっと……」
ユーディットの話を聞いたクルトが不思議そうな表情をしている中呆れ半分の様子で答えたレンに話を振られたリィンとセレーネはそれぞれユーディットを気にしながら言葉を濁していた。
「フフ………その条件とは、”忠誠の証”として私の操をヴァイス様に捧げる事――――つまり、私がヴァイス様の側室になる事を申し出たその日にヴァイス様に抱かれる事でした。」
「!!」
「な――――――」
「ふ、ふええええっ!?」
「……”好色皇”とも呼ばれているヴァイスハイト陛下らしい条件ですね。」
「そ、その……それでユーディットさんはどうされたのですか……?」
リィンとセレーネの様子に苦笑したユーディットは静かな表情で答え、ユーディットが答えた驚愕の事実にユウナとクルト、ティータが驚いている中アルティナはジト目で呟き、アルフィンは不安そうな表情でユーディットに訊ねた。
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