第49話
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貴女とヴァイスお兄さんとの結婚の件は人づてで聞いていたけど、たった1年半で政略結婚をしたはずの貴女の心を本当の意味で奪ったヴァイスお兄さんの手腕はリィンお兄さんも見習った方がいいのじゃないかしら♪」
「ちょっ、何でそこで俺を例えに出すんですか!?」
ゲルドの質問に答えたレンは小悪魔な笑みを浮かべてリィンに視線を向け、視線を向けられたリィンは慌て
「………まあ、”自覚”している事に関しては見習って欲しいですね。」
「確かに”無自覚”の方が性質が悪いかと。」
「ご、ごめんなさい、お兄様……その件に関してはわたくしも常々思っていますわ……」
「ううっ、そんな事を言われても、どうすればいいんだ……?」
更にエリゼやアルティナ、セレーネもレンの意見に同意するとリィンは疲れた表情で肩を落とし、その様子を見守っていたユウナ達は冷や汗をかいて脱力した。
「クスクス………――――それにしても”新Z組”も”旧Z組”のように所属する生徒達の構成が随分と変わっていますね。三帝国出身の人達が全員所属しているんですから。」
「さすがに”旧Z組”程ではないと思いますが………そう言えば少しだけ気になっていたのですが、キュアさんは何故”サティア学院”に?確かオルディスにはアストライア女学院と並ぶ女学院があるのですから、”四大名門”の”カイエン公爵家”の令嬢であるキュアさんも姉君のようにオルディスの女学院か聖アストライア女学院に通っているものと思っていましたが………」
リィン達の様子を微笑みながら見つめた後自分達を見回して感想を口にしたキュアの言葉に困った表情で答えたクルトはある事をキュアに訊ねた。
「確かに去年まではオルディスの女学院に通っていましたが………私達――――カイエン公爵家はご存知の通り、クロスベル帝国に帰属しましたから今後のクロスベルを支える勉強の為にも、サティア学院に編入したんです。”激動の時代”であるこの時代で最も”変わった”ともいえるクロスベルの為に私達が何をすべきかを知る為にも、この目でクロスベルの現状を見て、実際にクロスベルの人達とも接する必要がありますので。」
「ふえ〜……立派な考えだと思います!」
「あたしもクロスベル人として、キュアさんの考えは立派で、嬉しく思います!あの……ユーディット皇妃陛下、失礼とは思いますがいくつか聞きたい事があるのですが………」
「何を知りたいのでしょうか?私で答えられるような質問でしたら答えますので遠慮なく、幾らでも質問をして頂いて構いませんよ。」
キュアの答えを聞いて呆けたティータは感心した様子でキュアを見つめ、嬉しそうな表情でキュアを見つめたユウナは遠慮気味にユーディットに視線を向け、視線を向けられたユーディットは親し気な微笑みを浮か
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