第49話
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昔から反りが合わず、お互いの家族仲はそれ程いいものではありませんでした。ですから、父と兄の件で私達に対して罪悪感等を抱く必要はありません。」
「……寛大なお心遣い、ありがとうございます。」
ユーディットとキュアの言葉にリィンは静かな表情で会釈をして答えた。そしてユーディットとキュアは次にアルフィンとアルティナを見つめて頭を深く下げた。
「――――謝罪が遅くなりましたが、内戦を止められず、挙句七日戦役まで勃発させてしまった事でエレボニア帝国を衰退させ、皇女殿下の御身にまで危険な目をあわせてしまい、誠に申し訳ございませんでした……」
「アルティナさんも父の愚かな野望に付き合わせてしまった事で、メンフィル帝国に囚われの身になって、怖い思いをさせてしまい、本当にごめんなさい……」
「ユーディット皇妃陛下………キュア公女殿下………」
二人の謝罪を見たクルトは驚き
「……お二人とも顔を上げてください。確かにカイエン元公爵に思う所が無いと言えば嘘になりますが、貴女達が内戦に反対した事や内戦勃発後も内戦で傷ついた民達を私財をなげうってまで援助した事は存じていますわ。ですからわたくしは内戦や七日戦役の件で貴女達を責めるつもりは一切ございませんわ。」
「……わたしにも謝罪は不要かと。元々わたしはルーファス・アルバレアの指示で”貴族連合軍”の”裏の協力者”と貴族連合軍に協力していた身ですから、わたしの場合は自業自得です。それにメンフィル帝国に囚われた事で前の職場よりも待遇が遥かに良いリィン教官達に引き取られたのですから、結果的にはわたしにとって良い結果になりましたし。」
「寛大なお心遣い、感謝いたします。」
「父上が原因で、政略結婚をさせられたアルフィン皇女殿下が結婚相手であるリィン様と相思相愛の間柄である事はヴァイス様達を通して伺っていましたが………実際に仲がいいお二人の様子を見て安心しました。」
アルフィンとアルティナの気遣いにキュアは軽く会釈をし、ユーディットは安堵の表情でリィンとアルフィンを見つめた。
「ふふっ、そう言うユーディットさんの方こそヴァイスハイト陛下の事を愛称で呼んでいらっしゃるのですから、ユーディットさんもヴァイスハイト陛下ととても仲がよろしいのでしょうね。」
「あ……そう言えばユーディット皇妃陛下も、わたしやレンちゃんみたいにヴァイスさんの事を愛称で呼んでいますね。」
「えっと……という事はティータとレン教官もヴァイスハイト皇帝と昔からの知り合いなのかしら?」
アルフィンの答えを聞いてある事に気づいたティータの言葉を聞いて疑問を抱いたゲルドはレンとティータに訊ねた。
「ええ、オリビエお兄さんと同じ”影の国”という所で知り合ったのよ。――――それにしても
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