=病院編= ゲキジョウセレクト
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らやめておこう、と自分で自分に苦笑する。
まだ昼ご飯前のリハビリまで時間がある。今日は病室の窓の外の光景が違う色で映りそうに思えて、細い足に檄を入れてベッドを下り、窓際に両腕でもたれかかる。
「……………!?」
見下ろした病院への道に、想像だにしない人物の姿を見つけてしまった。
= =
警察の取り調べは結構早く終わり、俺は先生に指定された病院へと来ていた。
ここだよな、とスマホで確認しながら入口に入る。都心のかなりデカい病院だ。予約等は既に入れてあり、既に入口には私服の先生が待っていた。
「しかしまさかミッドナイトが付き添いとは……流石にヒーロースーツじゃないよな?」
「着てないわよ。持ってきてはいるけど、流石に病院内で着ると周りの迷惑だもの」
「……誰?」
聞き覚えのある声の黒髪眼鏡美女を発見した俺の第一声がそれだった。いや、誰かは分かっているのだが、普段と余りにも印象が違うので思わず口に出してしまった。先生はある程度この反応には慣れているのか、ぴっとヒーロー免許で身分を証明する。
「香山先生とお呼び。ほら免許」
「本名、 香山睡っていうんだ……ヒーロースーツ脱いだら本当に女教師って感じですね」
「女教師ですもの。本来は相澤くんか副担任のオールマイトが付き添うべきなんだろうけど、相澤くんは見た目が小汚いしオーマイトは目立ちすぎてそれどころじゃなくなるでしょ?」
そういうアンタも問題あり3位じゃないか、とは言うことなかれ。服装が普通で髪型も普通のポニーテールにしているミッドナイトは普段の刺激的なお色気からかなり遠のいている。まぁ、それでも抜群なスタイルと本当に30代かよという美貌はそれはそれで目立つが。うむ、これもいい。峰田に写真送ったろうと思って写真を撮ったら条件反射で女教師ポーズ取ってくれた。
さて、普通なら両親のどちらかが付き添うのが普通なのだが、年の割にしっかりしているという信頼あってか18禁先生と二人きりの病院(意味深)である。流石ミッドナイト、存在するだけですべてが意味深になる。これがネムちゃん先生とかいう仇名なら大分違うけど。
「今回診てくれるのは佐栗灰一先生。国内でも貴重な『個性』研究の第一人者でもあるわ」
「佐栗……んん、佐栗?佐栗灰一……なんか昔近所の病院にいたような……」
「色んな病院を兼任してるからその関係かもね。案外あっちは貴方の事を覚えてるかもしれないわよ?ともかく、個性診断でちょっとでも個性暴走の理由が分かるといいわね」
「あ、先生ソコの曲がり角ちょっとストップしてしゃがんでください」
言われるままミッドナイトが止まると、角からきゃっきゃとはしゃぎながら走る女の子が飛
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ