第69話 新体制
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を利用して一気に煽動政治屋を潰せば良いだけです」
「そう言われて、レベロと話し合って報道をしたわけだしな」
「なんだ、リーファの差し金か」
「流石アッテンボロー転んでもただでは起きないな」
「其処で、コーネフ中将には悪いですが悪役に成ってもらいます」
「もう既に悪役決定だけどな」
「其処まで叩くのかい、些か気の毒になるよ」
「そうも言っておられん、彼等は我欲で軍を動かし政府を動かし多くの損害を与えた、その報いは受けて貰わねば死んだ者達に顔向けができんよ」
シトレの決心に3人は頷く。
「軍法会議は来月辺りに開かれるだろう、それまで罪状の照査だな」
「なるほど、小官達は暫くお役にはたてそうにありませんね」
「その点については、そうだが艦隊の再編については意見が欲しい」
ワイドボーン、ヤン、リーファがシトレの言葉で考え始める。
「そうですね、新規兵力を第7艦隊、第8艦隊、第9艦隊に編入するしか有りませんが、その宛があるかですね」
「第7艦隊の残数10,000隻程、第8艦隊が4,000隻、第9艦隊が6,000隻ですか」
「その他に修理中だった艦隊が7,000隻ほどいる」
「司令部への補充1,000隻を入れて、実質的に19,000隻の不足ですね」
「新規建造をしても、19,000隻は多すぎますね」
「それだよ、私もボロディンも頭が痛い問題だ」
「そう言えば、ボロディン提督は?」
「ボロディンは今日は宇宙艦隊総司令部で残存艦のリスト分けだ、コーネフ派の総司令部要員が全員謹慎中なので、残りの司令部要員だけで動かしているからネコの手も借りたいと言っていたぞ」
「それでアッテンボローが缶詰なのか」
「済まんな、アッテンボロー准将」
「シトレ元帥、彼も納得ずくだと思いますから、気にしていません」
「アッテンボローも可哀想にな」
一通り笑いが起こりそれが済んだ後リーファが考えを纏め上げていた。
「第7艦隊に戦力を集中させましょう、第9はアル・サレム中将が重傷ですから、半個艦隊規模にしてモートン少将に指揮官をして貰うのが宜しいと思います。第8は当分予備艦隊として半個艦隊規模にすれば良いかと、アップルトン中将の問題もありますから」
「確かに、それが現状では妥当だな、ボロディンと話し合ってみよう」
帝国暦485年1月17日
■フェザーン自治領自治領主オフィス
「そうか、同盟も帝国も大損害を受けたか、此で又バランスがとれるな、宇宙を覆う戦乱こそ我がフェザーン自治領にとっての福音なのだからな」
「自治領主閣下、帝国で皇帝の在位30周年の遠征を行うとの事でございます」
「ほう、又無駄な出兵をする訳か、此で益々我らの暗躍が役立つと言う事だ」
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