第48話 本選開始
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から大会の始まりの合図が言われて第1試合が開始された。まず出てきたのは蒼の組からで遊撃士協会のチームだった。
「あれは遊撃士のチームか、こうやってじっくりと試合を見るのは初めてだな」
「うむ、昨日は控室からチラッとしか見えなかったから楽しみだな」
カルナさんとグラッツさんとは話したことがあるが、もう二人の事は知らないな。一人は女性で刀に似たような武器を持っておりもう一人は男性で槍を構えている。どちらも実力はかなりのものだろう。
紅の組からは王国軍の突撃騎兵隊が出てきた、突撃騎兵隊と言えばかなりの猛者揃いという噂を聞いた事がある。この試合は中々面白そうな試合になりそうだ。
そして試合が始まり両チームが激突した、昨日は控室から見ていたがこうやって上から見ると迫力が違うな。
試合の流れとしてはグラッツさんと栗色の髪の女性が前で敵を抑えて背後のカルナさんと槍を持った男性がアーツや見た事もない技で翻弄して崩れたところを前衛の二人が切り崩していった。突撃騎兵隊も連携を駆使して戦っていたが、男性が何かを呟いて身体能力が上昇した遊撃士チームが押し切り見事勝利を収めた。
「あのクルツという男性が何かを呟いた後、全員の能力が上がっていたな。あれは一体なんだ?」
「わたしはあのアネラスっていう剣士の方が気になったかな、動きの一部が八葉一刀流によく似ていた」
「グラッツさんとカルナさんもかなりの実力者だ。エステルさんたちが本選でぶつかったら相当に苦戦させられるだろうな」
続いて第2試合が始まり出てきたのはエステルさんたちだった。
「あ、エステルたちだ」
「そなたたちの知り合いだったな。ジン殿の実力は身をもって知っているがあの3人がどれ程の実力かは分からない、これは見るのが楽しみだ」
エステルさんたちが出てくると次に相手のチームが出てきた。見た感じチンピラのような恰好をしているがそこまで強そうではないな。
「あれ?もしかしてレイヴンの連中かな?」
「知っているのか、フィー?」
「うん、前にわたしが孤児院にいた頃に絡まれたことがあるの」
「フィーに絡んだ?それは是非とも聞いておきたい話だな」
フィーの話によると彼らはルーアンで活動していたチンピラグループのようでエステルさんたちとも関わりが合ったらしい。
だが一番俺が気になったのがエステルさんとクローゼさん、そしてあろうことかフィーをナンパしやがったということだ、試合が終わったら話をしたいものだ。
「もう……リィンってば少し過保護すぎ。あんな連中にわたしが何かされると思っているの?」
「いやそんなことはないけど……」
「妹としてわたしが大事なのは分かるけどちょっとショックだよ、リィンがわたし
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