猫娘と期末試験編
NO.060 期末試験 七、八、九回戦目
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に繋がる。だけど『なんとなくヒーローになりたい』ってだけじゃそのうちダウンしちまうよ。あの子の中にはどんな目標があるのかねぇ……」
そう言って峰田の事を見据えるリカバリーガール。
モニターの先では峰田はというと息を切らせながらも、
「女体触りたい……モテたい」
そんな事を呟いていた。
峰田の心に過去の光景が再現される。
どこに行ってもモテるのはイケメンばかり……。
自分の様な底辺の者達には遠い世界の話。
だが、それでもモテたい。モテてチヤホヤされたい。
ヒーローになればそうなれるのでは……?と、雄英を目指した。
だが、それは雄英に入学して、ヴィラン連合の侵入によって直に死ぬ思いをして考えが変わった。
そう……水難ゾーンでの出来事。
出久と蛙吹に頼られたのに、それでも自信が持てなかった己に、出久は手を握ってくれた、頼ってくれた。
そしたら自然と勇気が湧いてきた。
女子二人に頼られちゃとあったら男見せなきゃいけないだろ!?と……。
そしてなんとか水難ゾーンは突破したものの、脳無との戦闘で出久が率先して前に出て行った時に一緒に戦う力がない峰田は己の力の無さに思わず男泣きをした。
―――もっと力があれば女子の緑谷に苦労かけなかったのでは?
―――男らしくかっこよく立ち回りが出来たのでは?
そんな後悔が襲ってくる。
それと同時に、ヒーローだからカッコいいんじゃない、カッコいいからヒーローなんだって悟ったのだ。
「だから! オイラの一方的な思いだからって緑谷にはカッコ悪いところを見せられねーんだよ!」
「よく言ったわ! それじゃもうちょっと足掻いてみせてよ!」
ミッドナイトは峰田の見た目だけでは分からない変化に気づいて、嗜虐心をそそられて前に出てきていた。
一度でも吸ってしまえば即ダウンしてしまう中で、峰田は口を押さえながらもなんとか逃げおおせている中で、物陰に身を潜めて口に先ほど助けてもらった瀬呂のテープを巻いて息を止める。
そして勝負の時だ!とミッドナイトの前へと躍り出た。
「息を塞いでいたっていつまで持つか分からないわよ!?」
「もがもがも(少しの時間があれば十分だ!)!」
峰田はモギモギをたくさん放ってミッドナイトが持つ鞭と、それを持っている手にうまく張り付けた。
そして鞭が地面へと張り付いてしまい、ミッドナイトも動けなくなってしまった。
「あんたの嗜虐心を煽るのも作戦の内ってね!」
思いっきり止めていた息を吐き出しながらも、峰田はゲートへと走っていく。
「…………やるじゃん」
ミッドナイトも思わずそう呟くのであった。
峰田は眠ってしまっている瀬呂を担ぎながらもなんとかゲートを通過していた。
「参ったね……すっかり騙され
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ