猫娘と期末試験編
NO.060 期末試験 七、八、九回戦目
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もう戻ってきていたお茶子が頷く。
「虫ごときで情けないねー……まぁいい。緑谷、二人が戻ってきたら耳を治してやりなさいな」
「いいんですか……?」
「あたしが許すよ」
「わかりました!」
それで少しして戻ってきた耳郎と口田は出久によって治療をされている中で、
「ありがと、緑谷。楽になったよ」
「(コクコク……)」
「よかったー」
すぐに治療が終わったたために、モニター室に戻ると、すでに第八回戦目が始まっていた。
相対するのはスナイプ先生と葉隠・障子ペア。
これに関しては特に大きく言う事は無い。
三人で盛大に索敵のやり合いをしていたものだったのだから。
スナイプの個性は『ホーミング』。
狙った獲物は必ずその自慢の銃で狙い撃つ性能を持っている。
だが、今回は透明な葉隠に索敵に関しては一日の長がある障子が相手だ。
だから内容はすでにかくれんぼと言っても差し違えない内容になっていた。
何度も狙撃を食らうが、ギリギリで索敵が間に合い、先んじて隠れると言った感じで淡々と時間は過ぎて行って、気づけば葉隠と障子は最後までスナイプに足取りを把握されないでゴールを突破していた。
「可もなく不可もなくって感じだねぇ……」
「はい。最後まで息を潜めていた感じでしたね」
「でも、スナイプなら本気を出せば二人をハチの巣にできる事も可能だからねー」
「怖いですよ、リカバリーガール……」
そんな感じで続いて始まる第九回戦目。
対決するのは、ミッドナイトと峰田・瀬呂のペア。
だが、エンカウントして早々で、
「峰田! 近寄っちゃダメだ!」
「瀬呂!?」
突然の瀬呂のテープで後方へと追いやられた峰田だった。
瀬呂の判断は正しい。
少しでも近寄ってしまえばミッドナイトの個性で眠らされてしまうのだから。
ミッドナイトの個性は『眠り香』。
身体から発する香りで相手を眠らせてしまうもの。
女性より断然男性の方が効き目が高い。
よって、峰田を救出したものの、代わりに瀬呂は眠り香に晒されて眠ってしまいダウンしてしまった。
「瀬呂ー! てめぇ!!」
助けに行くのかと思いきや、峰田は瀬呂の現状に対して血涙を流していた。
なんと瀬呂はミッドナイトに膝枕をされていたのであった。
「あいつぅぅ!! いいポジションを獲得しやがって―――!!」
もうゲートとは逆の方へと逃げながらもそう叫ばずにはいられない。
それを見ていたみんなはと言うと、
「情けないぞ峰田くん!」
と、飯田がみんなの代弁をして叫んでいた。
「これはダメかもしれないねぇ……ああいうタイプはここで生きていくにはつらいよ」
「それって……」
「雄英は絶え間なく試練を与えていくんだ。そこを乗り越えてこその未来への自信
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