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空に星が輝く様に
22部分:第二話 受験の場でその十
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第二話 受験の場でその十

「そうでしょ?」
「それは・・・・・・」
「隠そうとしたって駄目よ」
 その逃げ道はすぐに塞いだ。わかっていたからだ。
「お姉昔から顔にすぐに出るから」
「じゃああんたわかってたの?」
 わかっているのなら仕方ないと。居直って妹に問うたのだった。
「前から」
「わかるって。お姉一年の頃からいつも先輩の話私にするんだもん」
 だからわかるというのである。
「それでわからない筈ないじゃない」
「だからなの」
「そうよ、だからよ」
 まさにその通りだというのである。
「わかるわよ」
「そうだったの」
 妹のその言葉を聞いてだった。星華はまずはその溜息を出して。そのうえでまた言うのであった。
「あんたもわかってたの」
「それでコクろうと場所に誘ったけれど先輩は気付かなかったのね」
「それもわかるの」
「だって斉宮先輩鈍感だから」
 陽太郎のことをはっきりと名前を出して話した。
「わかるわよ。あの人私達の間でもかなり有名だしね」
「えっ、有名って!?」 
 その言葉を聞いて瞬時に青い顔になる星華だった。
「まさか二年や一年もあいつ狙ってるの?」
「狙ってるって言ったら人聞きが悪いけれど」 
 それはまずは打ち消したのだった。
「まああれよ。人気はあるわ」
「そうなの」
「けれどね。これがね」
 打ち消して仕切りなおしてからの話だった。
「先輩鈍感だから幾らモーションかけて気付かないんだって」
「ライバルが多かったのね」
「だからお姉」
 また姉を咎めて言う。
「それは話してるだけだから」
「けれどライバル多いのよね」
「話はちゃんと聞いてね」
 目を少しばかり怒らせての言葉だった。
「あのね、とにかく先輩はちょっとやそっとじゃ気付かないのよ」
「ええ」
「お姉にしてもまた誘えばいいから」
「それでいいのね」
「そうよ。一緒の高校になったんじゃない」
 それを言って姉を励ますのだった。
「だからね。チャンスは幾らでもあるから」
「チャンスがね」
「まあもっとも」
 ここではわざとふざけてみせた星子であった。
「お姉は意気地なしだからねえ」
「意気地なしって何なのよ」
「言ったままよ。いつも怖気付いて何もできないじゃない」
 こう言うのだった。
「いつもいつもね」
「私は別にそんな」
「じゃあ勇気出したら?勇気もないし胸もない」
「胸は余計よ」
 星華はむっとした顔になって星子に言い返した。言い返しながら妹のその豊かな胸を見る。それは中二のものとは思えない程だった。
「何であんただけ胸がそんなに大きいのよ」
「叔母さん似じゃないかしら」
「あの叔母さんにね」
「で、お姉はお母さんにね」
「全く。姉妹で顔が同じなの
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