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とある3年4組の卑怯者
161 告白
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にいるのは藤木君と笹山さんじゃないか!二人で何してるんだい?」
 別の声がした。二人が振り向くとそこには山田がいた。
「や、山田君・・・」
「二人ともなかがいいね〜」
 笹山が顔を赤くした。
「そ、そうね、ははは・・・。ふ、藤木君、行こう!」
「う、うん」
 二人は恥ずかしくなり、山田から離れようとした。しかし、山田はそれでもついて来る。
「ねえねえ、二人で一体何してたんだい?」
「た、ただ散歩してたんだよ!笹山さんだってずっと病室にいるばかりじゃ体に良くないと思ってさ!」
「そ、そうよ!」
「へえ〜、顔が赤くなってるじょ〜」
 適当に誤魔化して二人は病院へと戻った。しかし、それでも山田は付いてきた。結局笹山と別れた後、藤木と山田の二人で帰る羽目となってしまった。
(はあ、本当に僕はツイてないな・・・)
 藤木は相変わらず運が悪いと実感していた。
(それにしても笹山さん、何が言いたかったんだろう・・・?)
 それは藤木には想像もつかぬ事であった。
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