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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十七話 命の理由 2
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ヴィヴィオも、はにかんだ笑みを浮かべた。
『やったね、アスカ君』
解放されたなのはが胸をなで下ろす。
『いや、まだこれからだよ。はやてが一緒に聖王教会に来てくれって言ってたから』
ホッとしたのもつかの間、フェイトの言葉になのはが戦々恐々とする。
その念話はアスカにも聞こえている。
「ヴィヴィオ、ちょっと大事な話があるんだ。聞いてくれるかな?」
慎重に言葉を選びながら、アスカは話しかける。
「隊長はこれから用事があって出かけないといけないんだ。お留守番をしなくちゃいけなくなるけど……」
「いやだぁ!」
アスカが言い終わらないうちに泣き出しそうになる。
アスカはそっとヴィヴィオの頭に手を乗せた。
「だから、ヴィヴィオには魔法のおまじないを教えてあげるよ」
「おまじない?」
「うん」
アスカはヴィヴィオを抱き上げ、なのはの前に立った。
「これから隊長は”行ってきます”って言って出かけるから、ヴィヴィオは”行ってらっしゃい”って言うんだ。そうしたら隊長は絶対に帰ってくるから。”ただいま”って。そうしたら”おかえりなさい”って迎えてあげるんだよ。それが、おまじない。隊長が出かけている時には、オレがヴィヴィオの側にいるよ」
アスカはそう言ってなのはを見る。
「うん。ヴィヴィオが待っていてくれるんなら、私は絶対に帰ってくるよ」
なのはも、優しくヴィヴィオを撫でる。
「……本当?」
不安気になのはを見るヴィヴィオ。
「うん、本当」
なのはは安心させるように笑いかける。
「だからオレとお留守番。ヴィヴィオがいいよって言ってくれたら、嬉しいな」
抱き上げたヴィヴィオに、そう言うアスカ。
「……うん、いいよ」
ヴィヴィオがコクンと頷く。
「ありがとね、ヴィヴィオ。ちょっとお出かけしてくるだけだから」
「うん……」
目に涙を溜めながらも、ヴィヴィオはもう一度頷いた。
その姿に、いじらしさを感じるなのはとアスカ。
「うん、いい子だよ、ヴィヴィオは。じゃあ、”行ってきます”ヴィヴィオ」
なのはがソッとヴィヴィオの頬を撫でる。
「うん……”行ってらっしゃい”」
必死に泣くのを堪えているのだろう。声が震えている。
だが、それでもヴィヴィオは待っていると言った。
「いい子だ、ヴィヴィオ」
アスカがヴィヴィオをギュッと抱きしめる。
「アスカ君、ヴィヴィオをお願いね」
「エリオ、キャロ。アスカを手伝ってあげてね」
一段落ついて、なのはとフェイトはヴィヴィオをライトニングFに任せて部屋から出て行こうとした……が、そこから覗く者が一人いた。
「
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