第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
。
ダーウードは国の政においてその聡明さと学識を使ってそうしてだった。ユダヤを一層栄えさせた。だがその様子を玉座で見てだ。
タールートは自分の妻である王妃に二人だけになった時に囁いた。
「皆ダーウードを見ているな」
「はい、あまりにも見事なので」
「そうだな、しかしだ」
「しかし?」
「私についてはどうだ」
怪訝な顔になってそのうえで自分に問うた。
「王である私のことは」
「貴方のことは」
「そうだ、私は王なのだぞ」
つまりユダヤの主だというのだ。
「その私を忘れていないか」
「ユダヤの民達は」
「そうなのではないのか」
こう言うのだった。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ