第二章
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「それも結構っていうか本当にマジで」
「そんな男子いるかな」
「そうよね、それも有り得なくね?」
「友紀に純愛でコクる男子とか」
「絶対にもうあれよね」
「下心で来るよね」
「これまで何かあんまりにもビッチって思われてて」
外見からだとだ、また言う友紀だった。
「あーしコクられてもいないけど」
「それでもなの」
「マジでコクられたいの」
「そうしたいの」
「そう、誰か真剣にあーしと恋愛してくれるなら」
純愛、それをというのだ。
「大歓迎だけど」
「誰かいたらね」
「マジでいいってのね」
「友紀としては」
「そうなのね」
「そう、マジ純愛したいのあーし」
心から言う友紀だった。
「本当に」
「そうして?」
「その中でキスもしたい」
「そっからも」
「そうしたいってのね」
「そう、マジでね」
友紀はこう話していた、実は彼女は純愛に憧れていてその中で恋愛の経験を積んでいきたいと思っていたのだ。
だから告白してくれる人を待ったりしていたが。
その外見からかえっていなかった、それが不満でありまた友人達に漏らした。
「本当誰にもコクられないし」
「その外見でね」
「かえってね」
「遊んでるとかビッチとか思われて」
「かえってね」
「そう、けどあーしこのファッション好きだし」
ギャルのそれがというのだ。
「変えるつもりないけどそのあーしをね」
「受け入れて欲しい」
「誰かが」
「そう考えてるの」
「そう、マジで誰かいない?」
心から思ってぼやくのだった、それで神様や仏様にもお願いをしたりしていた。
するとだ、その願いが通じたせいかだ。
友紀の前に一人の平凡な外見の高校生が来た、彼の名は伊藤晋太郎といって黒髪に痩せた身体の小さな目の地味な雰囲気の少年だった。
その少年がだ、彼に言ってきた。
「あの、実は俺ね」
「うん、呼び出して何なの?」
友紀はその晋太郎に呼び出されていた、場所は通っている高校の体育館裏だ。そこに呼び出されて向かい合っているのだ。
「それで。確かあんた同じ一年のよね」
「うん、B組のね」
晋太郎は自分から言ってきた。
「クラスは違うけれど」
「それでもなの」
「そう、隣のクラスだし」
友紀はA組だ、それで隣同士なのだ。
「ちょこちょこ見ていてね」
「あーしをなの?」
「うん、好きになって」
「ふうん、まさかと思うけれど」
友紀は晋太郎のその小さな目が自分の胸や足や派手なファッションをしきりに見ていることに気付いていてそのうえで話した。
「あーしにコクるつもり?」
「そうなんだけれどね」
「それでどうしたいの?」
友紀はやや背中を丸めた感じになっている晋太郎に背筋を伸ばした姿勢で返した、友紀は体育館
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