第四章
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「あんた一人じゃ駄目だろ」
「やっぱり人手が足りないだろ」
「だからな」
「そろそろな」
「そろそろって何だ?」
太作は自分の家に来て一緒に農具の手入れをしつつ言ってきた村人達に怪訝な顔になって聞き返した。
「一体」
「かみさんだよ」
「もうかみさん迎えたらどうだ?」
「そうしたらどうだ?」
「いい歳だしな」
「かみさんも迎えてな」
「そういえばそうだな」
太作も言われて気付いた。
「おらずっと一人身だ」
「猟師でもだろ?」
「かみさんいないと駄目だろ」
「百姓だと余計にだよ」
「人手の意味でもな」
「結婚してな」
「かみさん必要なんだよ」
「だからもうな」
そろそろというのだ。
「あんたも結婚しな」
「冬は他の季節程仕事ないしな」
「仕事あるにはあってもな」
「だからな」
「そうだな、じゃあ庄屋さんとも話してな」
そしてとだ、太作も応えてだった。
「決めるな」
「そうしなよ」
「結婚してな」
「そうしてな」
「楽しむしていこうな」
こうしたことを話してだ、そしてだった。
太作は実際に庄屋と話して隣の村のオークの若い娘と結婚をしてそうしてだった、そのうえでだった。
所帯を持ってそれでだった、今度は女房と二人で。
農作業をした、それで春先n畑を耕している時に共に働くその女房に話した。
「人手が来てくれた、それならな」
「この畑も田んぼもだね」
「もっとよくしないとな」
「そうだね、そうして暮らすものだからね」
「百姓はな、何かと大変だ」
鍬で畑を耕しつつ言うのだった。
「こうして畑を耕して種を撒いて」
「田んぼもあるしね」
「そうだ、それを忘れたら駄目だ」
それこそと言う太作だった。
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