第二章
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トだった。
「しかしだ」
「何だ」
「私も罪を犯した」
その血塗られた剣を見つつだ、オレストは言った。「今しがた母上を殺した、実のな」
「そうだな」
「罪は同じではないのか」
「ではそなたは近親相姦により産まれたか」
「それを言うか」
「私はそれにより産まれた者ぞ」
その大罪からというのだ。
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