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巫女巫女パニック
第二章
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「それはね」
「ですが辻さんはそうされなかったので」
「いいんだ」
「はい、私を受け入れて下さったので」
「まあね、受け入れるっていうか」
 驚いて何も言えなく固まっていたと言った方がよかった、だが遥は本当に秋穂が好きだったので逃げなかったのだ。彼女の礼儀正しくて公平で思いやりのある性格もしっかりと見て来てこのことからも好きになったからだ。
「好きだから」
「それでは宜しくお願いします」
「こちらこそね」 
 何はともあれこうして二人の交際ははじまった、だが秋穂の暴走は留まるところがなく二人で一緒にお昼を食べている時もだ。
 急にだ、秋穂は無表情で向かい側にいる遥に言ってきた。
「突いていいでしょうか」
「突くって?」
「丁度向かい側に座っていますので」
 それでというのだ。
「私の足の先で辻君の股間を」
「えっ!?」
「そして辻君の足は私のスカートの脚と脚の間に入れてショーツの上から」
「あの、何を言ってるのかな」
「ここは学校の食堂ですが誰にも見付からない様に」
「そんなこと出来る筈ないから」
 思わず大声で言った遥だった。
「ここ学校だし僕達そもそも」
「交際していますからこれ位当然では」
「当然じゃないから、どうしてそうなるの?」
「交際しているとこうしたことは普通だと読みました」
「それそうした漫画だよね!?」
「はい、十八禁の」
 カツ丼を食べつつ必死に言う遥に若布うどんを食べつつ冷静に答える秋穂だった。
「恋人が彼氏にすることだとか」
「それしないから」
「そうなのですか」
「そうした漫画でのことだから」
「実際はしませんか」
「しないよ!」
 今度は食堂全体に聞こえる様に言ってしまった遥だった、すると食堂にいた学生と先生と食堂のおばちゃん達が一斉に二人に注目した。
 それで遥もだ、今度は小声になって秋穂に言った。
「絶対に」
「では若布うどんなので」
「どうしたの、若布が」
「若布酒は」
「・・・・・・何、それ」
「はい、女の人が脚を閉じて脚と脚の間、股間にお酒を入れて殿方がそのお酒を飲まれる」
「何、そのディープなプレイ」
「昔の日本にあったそうですが」
 こうしたことも話す秋穂だった。
「辻君はされないですが」
「僕まだ未成年だから」
「では大人になられてから」
「しないから、というか何でそうしたこと知ってるの?」
「本で読みました、あと私四十八手全部知ってますので」
 そうした知識も備えているというのだ。
「犯したい時は存分に犯して下さい」
「そうしたこともしないから」
「では体育倉庫に私を連れ込んで私を体操服とブルマ姿にして無理矢理」
「うち体操服半ズボンだし」
「ブルマは持ってますから」
「だから何でそんなの持ってるの!
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