第68話 第6次イゼルローン攻略戦 5
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連絡を受けたホーウッド中将は直ぐさま残存艦隊の指揮を取ると宣言した。
「全艦隊に次ぐ、小官はホーウッド中将である、総司令官代理コーネフ大将は敵前逃亡した!此は由々しき事態である。此より全艦隊を小官が指揮する。此はシトレ、ロボス両元帥より許可済みである。第7艦隊が殿を勤める!各艦隊は命令系統の再編成をしつつイゼルローン回廊より後退せよ!」
ホーウッド中将の言葉に、混乱しつつあった同盟艦隊に秩序だった命令系統が再編され、各個撃破しながら順次後退を始めていく。
ホーランド大佐は生き残りの第9艦隊第4分艦隊を纏め上げながら、的確なポイントに攻撃を行い追撃してくるフォーゲル少将やエルラッハ准将の艦隊をあしらっていく。
「いいか、ピンポイントで攻撃を集中させろ!敵の突出部を潰していけばいい!」
モートン少将は第9艦隊の残存艦隊を纏め上げながら、レンネンカンプ少将率いる6000隻の艦隊と互角に勝負しながら撤退戦を行っている。
「攻撃を集中して、敵艦隊が打ち込もうとするくさびの先端を挫け!」
第7艦隊はホーウッド中将以下の指揮の下、ほぼ同数であるメルカッツ、ゼークト両艦隊の攻撃を受けつつも見事な撤退戦を行っていく。見事にトールハンマーの射程外に陣取りながらの攻撃であったため、未だトールハンマーを受けて居ないのも上手く働いている。
ラインハルトの艦隊が第7艦隊を背後から前方へ抜けながら攻撃の素振りを見せた時、第8艦隊が待機位置から出撃して威嚇を開始した。アップルトンはヴァンフリートで自分だけ昇進出来なかったという焦りから今回の作戦を強行したが、この体たらくにやっと過ちに気づき味方艦隊の脱出援護するために側方攻撃を開始したのである。この攻撃でラインハルト側は損害を考えて敢えて窮鼠猫を噛む状態の敵を攻撃するより、逃げる敵を追撃しようとしたのである。
決戦時各艦隊位置
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