211部分:第十五話 抱いた疑惑その十五
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ここでだ。隣の車両から出て来る陽太郎を見かけた。
「あれって。斉宮?」
「またな」
「はい、また明日」
こう話してだった。誰かと別れて車両から出たのである。問題はだ。
相手だった。誰か見ようとする。しかしその前に電車は出てしまった。
それで見られなかった。そのことに残念に思っているとだった。
陽太郎が来てだ。声をかけてきた。
「よお」
「斉宮?」
「ああ、俺だけれど」
陽太郎はいつもの明るい笑顔で応えてきた。
「一緒の電車だったんだな」
「そうね。珍しいわよね」
誰と一緒だったのか気になりながら応える星華だった。
「お互い部活が違うようになってね」
「それって」
「そうだよな。何か同じ高校になってもさ」
「部活が違うと会うことも減ったわよね」
「クラスも違うしな」
「ええ」
部活もクラスも違うということを再認識してしまった。すると星華の顔は自然に曇ってしまった。そこに彼女の感情が出てしまっていた。
「そうよね、本当に」
「こんなに会うことが減るなんて思わなかったよな」
「せめて同じクラスだったらね」
ここでも感情が出てしまっているが陽太郎は気付かない。
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