最善にして最高の策
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ロビン!何故なら俺は最初から誰も信頼などしていないからさ!』
『俺は"海賊王"になる男だ……!』
『この海の恐ろしさを知れば、そんな夢を語ることなどできなくなるのさ!』
『俺はお前を超える男だ……!』
甘さは捨てた。
信頼など不要、仲間など必要ない。
『死なせたくないから"仲間"だろうが!?』
俺は二度と似の轍を踏まない。
夢見る時代は終わったのだ。
「どこの馬とも知れない小物が……」
こんな所で、こんな所で……
こんなイキの良いルーキーなんぞに……!
俺の十数年の計画を……!
「この俺を誰だと思っていやがる!」
クロコダイルはへし折れた毒針に代わり、ルフィへと短剣を振りかぶった。
「お前がどこの誰だろうと……」
「俺はお前を超えていく!!」
万感の思いを込めたルフィの蹴りが炸裂し、クロコダイルを蹴り飛ばす。
「……さっさとこの廃墟と化した神殿と共に潰れちまうがいい!」
「砂嵐"重”!!」
「"ゴムゴムの"……」
俺は、俺はァ……!
『俺は"海賊王"になる男だ……!』
『いいか、麦わら。この海の恐ろしさを知れば、そんな夢を語ることなどできなくなるのさ!』
宙にて対峙するルフィとクロコダイル
決着の時だ。
「”砂漠の金剛宝刀”!!」
「"暴風雨"!!」
顕現するは大地を容易く両断する威力を秘めた砂漠の宝刀
対して放たれるは暴風が如く連撃
どちらも必殺の威力を秘めた一撃だ。
しかし、両者の力の拮抗は一瞬であり、砂漠の宝刀が無残にも、虚しく砕け散った。
周囲一帯に、ルフィの咆哮が鳴り響く。
自身の必殺の一撃を破られたクロコダイルは為す術なく拳の連打を受け、天井に叩き付けられる。
やがてこの神殿を形成する天井の岩盤が砕け、崩壊し、クロコダイルを天高く吹き飛ばした。
「……」
その光景を遠方から見つめるはビビ
泣き崩れながらも彼女は茫然とクロコダイルを見据える。
「ルフィさん……」
ルフィが自身との約束を守ってくれたのだ。
しかし、戦争が止まることはなく、地上では大勢の血が流れ続けている。
「爆弾はアキトさんが処理してくれた……!」
「クロコダイルはルフィさんが倒してくれた……!」
「もう、もう……!戦う理由なんて何一つないのに……!!」
「戦いを、戦いを止めてください!!」
ビビの魂からの叫びが周囲に響き渡り、広場を震撼させる。
狂気に呑まれ、血みど
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