暁 〜小説投稿サイト〜
武装神姫 〜心と心の最前線(Front Line)〜
第一章 『ユウナ』
第5話 自覚
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まっとるんやで!」
「次の攻撃で決めさせてもらいます! (マスター、煙が晴れたときにもう一度責め立てましょう。私もここまで一方的になってしまうとは思いませんでした。)」
「(そうか・・・。まぁどのみち通らなあかん道や。今の間にお灸を据えてやるんも先輩たる者の仕事やろうな。)」
少しずつ煙が晴れてくる。それに連れてあらわになってくる結奈に出来てしまった傷跡。この前の戦いから何も成長できていない。もう傷つけたくないと思っていたのに。動きにくいのも左足に目に見えて傷が出来てしまっていたからだ。おそらく先ほどの剣戟を防ぎきれていなかったのだろう。怖がらないで・・・か。神姫から見ると少なくともそう捉えられるほど私は消極的になっていたのか。
「マスター、誰しもが最初から完璧なんてことはありえないんです。失敗ばかりでもいいというわけではありませんが、そこから何かを学べるはずです。マスターはこの前の戦いから戦法の大切さを学びました。今日はその経験を活かす時、成長する時ですよ?」
結奈・・・。ありがとう。そうだ、今から、この一瞬からでも成長すればいい。この前の戦いを踏まえて。リベンジする覚悟で。意識しない限り変わりはしない、変わらない限り成長はできない。
「ふふっ、マスター、やっと本気ですか? 大丈夫です。私はマスターのこと信じていますからね。」
もうすぐ煙が晴れる。その前に先ほどのゆうが見せた動きを思い返す。きっとどこかに付け入る隙はあるはずだ。ライドしている私からでも左足が動きにくいと感じてしまう。おそらく結奈にとってはそれ以上の負担に感じているだろう。できるだけ最小限の動きを意識しよう。まずは煙が晴れた瞬間に相手の位置を把握し直さなくてはいけない。先ほどのレールアクションで向こう側へのロックオンが外れてしまっている。結奈が最初にやっていたように私もしっかりと相手の動きを観察しよう。
「これで決めます! タクティクス・01!」
運良く前方にゆうはいた。ロックオンして相手の位置、動きを捉える。
ゆうと交差する。ナイフを構えて突撃してくる。おそらくはこれがフェイクであり近づいてきたと見せかけて銃撃するという流れなのだろう。先ほどの経験と、今考える予想から分析しようと思っていたのだが、この時の私は考えるより前にもう体が動いていた。それは私が動こうとして動いたのか結奈が動こうとして動いていたのか・・・。ゆうのナイフによる攻撃を盾で受け流し、小剣の剣先を前に突き立てながら一歩踏み込む。相手はレールアクションによる高速移動中でありこちらはあまり激しく動くことはできない。この少しだけの動きで精一杯だが、この状況なら十分なはずだ。
「ルート変更!」
ギリギリのところでゆうが遠ざかっていく。先程もこのようにし
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