暁 〜小説投稿サイト〜
武装神姫 〜心と心の最前線(Front Line)〜
第一章 『ユウナ』
第5話 自覚
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その次の瞬間、突如レールがY字に広がった。

 「タクティクス・01!」

 あいとすれ違う。そのまま目で追うと自分たちの後ろに入り組んだレールが多々敷かれていることに気づいた。
 しまった。すぐ逃げないとどのような攻撃が迫って来るかわからない。だが結奈は一声も上げず、あいの事を目で追い、いつでも防御できるように構えている。まさか本当に防ぎきるつもりなのだろうか。

 「マスター!来ますよ!」

 すれ違った後、遠ざかったと思いきやナイフを構えながら突然こちらに突っ込んでくる。慌てて盾を構えようとするが結奈は相手の動きを捉えようと最初の構えから微動だにしない。二人共がバラバラに考えているからこそ自らの行動をつい優先してしまおうとする。それは同時にお互いの足を引っ張り合っているということだ。このままでは傍から見ればただ突っ立っているだけにしかならない。もうあいはそこまで近づいてきている!

 「あっ! マスター! ダメです!」
半ば無理やり盾を構えた。ギリギリ間に合ったようだ。だが攻撃を受ける衝撃が感じられない。そんなはずはない。確かにあいはもうそこまで来ていたはず!

 「マスター! 気をつけて! 次の攻撃が来ます!」

 盾を目の前からそらすと、すぐ目の前には機関銃から放たれたと思われる銃弾が迫っていた。

 「きゃああああ!」

 何もできないまま全弾食らってしまう。しまった、こんなはずではなかったのに。だが、感傷に浸る隙も与えてくれないようだ。もう次の一手が差し迫っていた。あいは自身で放った銃弾を潜るように低空飛行しつつこちらに突撃して来ていた。

 「くっ・・・!」

 ダメージを受けて間もないのに、すぐに体勢を立て直したためギリギリのところで盾で防ぐことができた。結奈は一瞬たりとも気を抜けていないようだ。このままではマスターであるというのに足を引っ張るだけになってしまう。せめてあの素早い動きを見破ることさえできればいいのだが。そうこう考えているうちにまた銃弾が放たれてこちらに向かってきている。

 「マスター、怖がらないで!」

 それは、正面から立ち向かえということなのか・・・。だが手数が多く動きも素早い。どのような攻撃をしてくるかもわからない状態でまともに戦えるはずがない・・・。

「マスター、お願いします・・・。流石に、このままではエネルギーが持ちそうもありません・・・。」

!? よく見ればあまりにも被ダメージが多すぎてエネルギーが既に半分になっている。それに動きにも少し抵抗が感じられる。結奈と意思が合わないからではない。ただ単純に動きにくいと、そう感じられたのだ。結局先程の銃弾も知らない間に受けていたようだ。結奈の周りに煙が立ち込んでいる。

「どうしたんや!戦いはもう始
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