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NARUTO日向ネジ短篇
【かつての面影】
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たのだとネジは察した。



 ──火影室の上の階にある屋上にて、サスケの輪廻写輪眼による時空間移動によってボルトがサスケと五影達と共にナルト奪還へ向かう事を知ったヒナタは、どうしても見送りたいと言ってまだ癒えきらない体をネジに支えてもらいながらその場まで行き、サラダとミツキ、サクラも共にナルトを助けには行きたいがせめてサスケ達を見送ろうと屋上まで来る。

「ボルト……!」

 母親に呼びかけられたボルトは、サスケから借り受けた額当てを付けて見せ、心配させまいと強気な笑みを浮かべる。

……その姿は、サクラ、ヒナタ、ネジの目から見てもかつてのナルトの面影を強く映した。

そしてネジはふと、ナルトにかつて言われた言葉を思い出す。


『運命がどうとか、変われないとか、そんなつまんねーことメソメソ言ってんじゃねーよ! お前はオレと違って、落ちこぼれなんかじゃねーんだから』


「──ボルト!」

 ネジは思わず従甥のボルトに呼びかけていた。


「……行ってくるってばさ!」

 ハッとしてボルトはネジを見、それからニカッとナルトのような笑みを見せて時空間へ飛び込んで行った。


(お前なら、きっとナルトを取り戻せる。……頼んだぞ、ボルト)



《終》



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