機動戦士ガンダム
2090話
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回す。
あれ? ここどこだ?
そもそもの話、俺は今日この世界に来たばかりなのだから、サイド7の地理を詳しく知ってる訳ではない。
せめて、セイラの家の側まで行けば、話は別だろうが。
「あー……悪い、ちょっとここがどこかが分からないな」
「……アクセル?」
ラルが睨むような視線をこっちに向けてくるが……そんな目で見られてもな。
そう迷っていると、ふと少し離れた場所にある自販機の前に今の俺と歳の近い男がいることに気が付く。
「ちょっと待っててくれ。医療ボランティアの連中がどこに住んでいるのか、聞いてくる」
ラルとかコズンとかに聞きに行かせれば、威圧感がありすぎる。
かといって、ハモンを行かせれば……ナンパされかねない。
いやまぁ、ハモンの年齢は20代くらいだから、俺と年齢が近いと思われる奴のナンパに引っ掛かったりはしないだろうが。
ただ、それで断られてはいそうですかと頷くかと言われれば……微妙なところだろう。
今の俺が言うのも何だが、このくらいの年齢ってのは血の気が多いからな。
「なぁ、ちょっといいか?」
「あん? 何だよ? このカイ・シデンに何か用でもあるのか?」
どこか斜に構えている感じの男だったが、別に喧嘩を売りたい訳ではないので素直に尋ねる。
「医療ボランティアでやって来てる連中がいるだろ? その連中がどこに住んでるのか知ってたら、教えてくれ」
「医療ボランティア? へっ、あの偽善者達に、どんな用があるんだよ?」
「それはお前には関係ないと思うが? 取りあえず知ってるのなら知ってる、知らないなら知らないと、はっきりしてくれ」
じっと男を見ながら尋ねると、そんな俺の行動に何かを感じのか、カイは半ば反射的に1歩、2歩と後退る。
へぇ、どうやら勘は悪くないみたいだな。
そう思っていると、やがてカイは不承不承といった感じて、その場所を口にする。
……幸い、ここからはそう離れていないのは幸いだろう。
「分かった。じゃあな。助かった」
俺はカイにそれだけを言い、ラル達の下へ戻る。
よく考えてみれば、わざわざ尋ねなくても、普通に影のゲートで移動出来たんじゃないか? と、思わないでもなかったが……まぁ、その辺はサイド7の住人と触れあいたかったという事にしておくとしよう。
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