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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2090話
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く、パプア級のどこにも俺達の姿がないと知ったら……さて、どう思うんだろうな。
 ちょっとだけその辺が興味深い感じはしたが、今はそれよりも先にやるべき事がある。
 そんな訳で、再び三者三様の悲鳴を響かせながら、次の瞬間には俺達の姿はパプア級の外側に出ていた。
 ラル達はパイロットスーツを着ており、俺は混沌精霊だから宇宙でも素のままでも平気だ。
 ……もっとも、ラル達はそれを知っていても実際に見ると違うのか、俺が何も付けていない状態のままで宇宙空間にいる所を見て、驚きを露わにしていたが。
 ともあれ、少し周囲の様子を見て……少し離れた場所に隕石があるのを見ると、すぐにそっちに向かって飛ぶ。
 当然のように、俺だけではなくラル達を抱えてだ。
 その後は、それこそ俺がズム・シティに忍び込む時と同じ要領でミロンガ改を空間倉庫から取り出し、俺がそれに乗ってラル達はミロンガ改の掌の上に乗せ、ASRSを起動してパプア級から大きく離れ、同じくファブニールを取り出して、量産型のシステムXNでサイド7の近くまで転移するだけだ。

「……何と言えばいいのか、言葉も出ん」

 気が付けばサイド7の土を踏んでいたラルが、呆然と呟く。
 まぁ、無理もない。
 ズム・シティがあるサイド3は、地球から見て月の裏側にあるのに対して、サイド7はサイド3から見て地球の裏側といった位置にある。
 簡単に言えば、サイド3とサイド7はそれぞれ一番離れた場所にあるという事なのだ。
 本来であれば……どのくらいの移動時間が掛かるんだろうな。
 1日程度で移動するのが無理なのは確実だろう。
 それを僅か数時間……いや、パプア級から脱出した後だと、十数分といった程度で到着したのだから、ラルが言葉も出ないといった風に呟くのも当然だろう。

「お前達がそのままパイロットスーツを着てれば目立つから、脱げ」

 ジオン軍のパイロットスーツは緑をベース色にしており、誰が見ても連邦軍の物と違うと認識出来る代物だ。
 そしてここは、地球にもっとも近いサイド7。
 ここでジオン軍のパイロットスーツを着ていれば、それは当然のように目立つ。
 ラル達もそれを理解しているのか、その辺の物陰に隠れてパイロットスーツを脱いでくる。
 もっとも、本来ならパイロットスーツはアンダーウェアの上から着るのだが、今回は普通の服の上から着ているので、別にその下が下着だとかそういう訳ではない。
 ましてや、俺達がいたのはエデンという酒場で、そこには軍服を着ているような者は殆どいなかった。
 つまり、ラル、ハモン、コズンの3人は全員がパイロットスーツの下は私服だった訳だ。

「それで、姫様はどちらに?」

 ラルにそう言われ、俺は周囲を見回す。
 見回す。
 ……見回す。
 …………見
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