十二匹め
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ローブの左胸の辺りには刺繍がある。
国家錬金術師の象徴だ。
「ま…いいや…」
ボーデンは着ていた物を脱いで、ベッドに入った。
「うぉー…モフモフだぁ…」
ボーデンは子狐を抱き枕にして、昼寝を始めたのだった。
side in
目が覚めるとボーデンに抱き枕にされていた。
こいつやっぱりショタコンなのかな?
それともケモナーの方かな?
「きゅー! きゅー!」
起きないな…ていうかやっぱり狐の姿じゃ発音できない…
「きゅぅ!」
「んん…どーしたー…しらぬい…」
いや、おきてよ。
「トイレなら部屋を出た突き当たりだぞ」
おきてんじゃん…
まぁ、いいやトイレ行っとこう。
するりとベッドから出て獣化を解く。
ふと、壁にかけられたボーデンのローブが目にはいる。
胸の辺りにキメラの刺繍のあるローブだ。
「キメラ…そうか…実在すんのか…」
前世で大好きだった漫画を思い出した。
その漫画には人語を解するキメラが出てくる。
そして、そのキメラの材料は…
「どうしたぁ〜?しらぬい…?」
「いやなんでもないよ」
部屋から出ようと足を踏み出した瞬間、何かを踏んだ。
目を下に向け……
「ふむ…」
俺はベッドにかけよって、中に手を突っ込んだ。
ふにょん…とした感触が伝わってくるが…うん、気にしないでおこうか。
「クリエイトアクア!フェイズトランストゥソリッド!」
「ひにゃぁぁぁぁぁ!?」
ベッドの上でのたうち回るボーデンをおいて、トイレへ向かった。
「はぁ…」
用を済ませて部屋に戻るとボーデンが毛布にくるまっていた。
「毛布にくるまる位なら服着ようよ」
「お前いきなり凍らすヤツがあるか!?
心臓が止まるかとおもったぞ!?」
「そんな心臓止まってしまえ」
「なにぃ!?」
「なんで裸なのさ!痴女なの?バカなの?死ぬの?」
「仕方ないだろう!お前のその極上の毛布のようにモフモフとした毛並みを全身で感じるにはこうするしかないのだからなぁ!」
「威張っていう事じゃないでしょ…ていうかまったく格好ついてないよ」
まぁ、お母様とかお婆様の尻尾モフモフするのは……あぁ、いいや。
「じゃ、僕は出てるから早く着替えたら?」
「ん?アタシは別に子供に見られようと気にしねぇけど?」
「あっそ」
獣化して、ベッドに乗る。
そして下着が脱ぎ散らかしてある方と反対を向いて寝転ぶ。
「きゅー」
早く着替えろ、と催促してみた。
「わかったよ…。あーアタシのたわわな果実が
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