第二幕その三
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「そうよね」
「ええ、実際にね」
「大好きよね」
「そうよ、身体も奇麗になるしね」
それにでした。
「心もすっきりするし」
「だからよね」
「大好きよ、何か魔法使いさんが言うには」
今は夕食の席にいないこの人はといいますと。実は魔法使いはモジャボロやムシノスケ教授と一緒に大学にいたので今は都に向かっている最中で明日の朝に都に到着する予定なのです。
「お風呂に入っているとね」
「肩凝りや腰痛にもよね」
「いいっていうのよね」
「何か魔法使いさん外の世界にいた時は」
その時はといいますと。
「随分とそうしたものに悩まされていたそうね」
「そう言ってたわね」
「それでお風呂に入って」
「時々でもね」
「そうしたものを癒していたそうね」
「そうらしいわね」
魔法使い自身のお話によるとです。
「そうしていたそうね」
「オズの国ではそうした悩みもないけれど」
病気なぞもない国だからです。
「それでもね」
「外の世界にいた時はね」
どうしてもだったのです。
「そうしたお身体のことにも悩んで」
「お風呂に入っていたそうね」
「ええ、けれど今はね」
「あの人も純粋にね」
「お風呂を楽しんでいるわ」
肩凝りや腰痛を癒す為ではなくです。
「サウナやお湯をね」
「そうよね」
「お風呂はそうしたものを癒す以外でも楽しいって」
「そうお話してね」
「うちのお祖父ちゃんも言ってます」
恵梨香が言ってきました。
「お風呂に入ると腰にいいって」
「そうよね」
「はい、いつも」
「お風呂で温まるからね」
だからとです、オズマは恵梨香に応えて言いました。
「だからね」
「腰にいいんですね」
「肩とかにもね」
「身体のそうしたところに」
「それでお歳を召した人はね」
外のそうした人達はです。
「お風呂に入るのが好きね」
「そうなんですね」
「身体を奇麗にして気持ちをすっきりさせる以外にも」
「身体を癒す為にもですね」
「入るのよ。あと汗をかくでしょ」
「はい、特にサウナで」
「あれで身体の中の悪いものも出せるし」
汗からです。
「この意味でもね」
「お風呂はいいんですね」
「そうよ、だから余計にすっきりするのよ」
「そういうことですね」
「だから今夜はね」
「お風呂に入って」
「すっきりして」
そしてというのです。
「そうして寝てね」
「また明日ですね」
「そうなりましょう」
「わかりました」
確かな声で、でる。恵梨香はオズマに笑顔で答えました。そうしてデザートのパイを食べてジュースの残りも飲んでです。
そのお風呂にも入ってそれからベッドに入って寝ました。その翌朝でした。
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