第5章:幽世と魔導師
第164話「憑依」
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た斧は霊術を相殺し、身を捻った事で蓮の刃を躱した。
「はぁああっ!!」
―――“速鳥”
ギィイイン!!
避けられない所を突くように、鈴が二刀で切りかかる。
だが、それも槍によって受け止められた。
「ぉおっ!!」
優輝も切りかかる。
澄姫は矢を放ち続け、帝も武器を放ち続ける。
司も魔力弾の牽制と槍による攻撃を放っていた。
しかし、守護者はそれらを躱し、逸らし、凌ぐ。
瘴気も上手く利用し、決して攻撃が当たらなかった。
……これでも、弱っているはずだというのに。
「(まさか……!)」
「(この戦闘で……)」
「(……成長、しているというの!?)」
優輝、鈴、司がほぼ同時に気づく。
戦闘に必死なだけで、奏となのはも何となく察していた。
そう。守護者は連続する戦闘で、成長していたのだ。
それこそ、追い詰められているのにも関わらず、優輝達と未だに渡り合えるほどに。
「っ……!」
―――“Pri?re pluie”
回避しきれないと見た瞬間に、司が砲撃魔法を連続で打ち込む。
だが、それらは瘴気の触手によって全て相殺される。
「はぁっ!」
「シッ……!」
「そこっ……!」
「ぜぁっ!!」
鈴、奏、なのは、優輝による連続攻撃が繰り出される。
だが、それらは全て上手く受け流される。
「ぉおっ!!」
「っ!」
ギィイイン!!
唯一、同じ“受け流す事”を得意としている優輝は、即座に体勢を立て直した。
そのまま再び攻撃を繰り出し、鍔迫り合いに何とか持ち込む。
―――“闇撃-真髄-”
「つぁっ!!」
バチィッ!!
「はっ!!」
ギィイン!!
力で押される優輝に対し、守護者が霊術を至近距離で放つ。
咄嗟に優輝は導王流で霊術を放つ手を逸らすが、余波だけで一瞬怯む。
それをフォローするように蓮が攻撃を繰り出すも、逸らされる。
「はぁっ!!」
―――“慈愛星光”
「ッ!」
―――“弓技・瞬矢-真髄-”
ギギギィイイン!!
割り込むように織姫が空から極光を放ち、それを躱したところへ澄姫の矢が放たれる。
守護者は刀と槍を駆使してそれを弾くが、一瞬とはいえ体勢を崩した。
「押し潰して!!」
―――“pouss?e”
「っ、ぁ……!!」
そこへ、司が重力魔法で押し潰そうとする。
誰も巻き込まず、広範囲で強力だったため、守護者は逃れられずに地面に縫い付けられる。
「(だが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ