第5章:幽世と魔導師
第164話「憑依」
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スを全てバインドにつぎ込むほどだ。
優輝のバインドが解けても避けられないように、広範囲にいくつも展開した。
「っ……!」
―――“弓奥義・朱雀落-真髄-”
―――“聖天唱-真髄-”
―――刻剣“風紋印”
―――“剣技・烈風刃-真髄-”
―――“戦技・方円刃-真髄-”
そして、バインドによって守護者が捕らえられた瞬間に。
澄姫が矢を、織姫が光の雨を、鈴が風の刃を、蓮が斬撃を飛ばした。
回避は不可能。防御に回ったとしても、身動きが取れない。
守護者であっても、それを無傷で切り抜ける事は不可能だった。
「ッ……!!」
―――“禍式・護法瘴壁”
……そう。“無傷”では。
「っぁ……!!」
瘴気による分厚い障壁により、四人の攻撃の“直接的な部分”は防がれる。
だが、余波となる部分はそのまま障壁を突破し、守護者を打ちのめした。
しかし、余波だけである。斬撃としての性能もほとんど失っているため、鈴と蓮の攻撃が届いたとしても、それがそのまま致命打にはならなかった。
「っ!!」
―――“速鳥-真髄-”
―――“扇技・神速-真髄-”
だが、その瞬間。
守護者は爆発的な加速を得た。
そのまま、未だ残っていた木々を足場に、立体的に移動し……。
「ッッ!?」
ギィイイン!!
司を狙ってきた。
司はそれに対し、辛うじて反応した。
ジュエルシードによる身体強化で何とか刀の一撃を凌ぐ。
しかし、それはたった一撃だけで、その次の攻撃は凌げない。
「させないわよ!」
―――“護法霧散”
「っぁ……!?」
「っ、せぁっ!!」
ギィイイン!!
その瞬間、澄姫から矢が飛んできた。
矢に巻き付けられた御札の術式により、守護者の素早さを上げていた術式が瓦解する。
それによってできた隙を司は見逃さず、槍で攻撃する。
「っ……!?」
だが、その槍の穂先は逸らされ、今まさにカウンターを受けそうになる。
―――“速鳥”
「させるかぁっ!!」
ギィイイン!!
ギリギリなところで、優輝がレイピアを矢として放ち、その攻撃を阻止する。
「「ッ!!」」
ギギィイン!!
さらにすかさずに奏となのはが切りかかる。
「そこっ!!」
―――“神槍”
「はぁっ!!」
バチィッ!!
さらに織姫の霊術、蓮の攻撃が迫る。
しかし、守護者は跳んで奏となのはから逃れた後に、斧を投げて身を捻った。
投げられ
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