機動戦士ガンダム
2089話
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校生というのが多い。
その世界の原作……漫画、アニメ、ゲーム、小説。そういうのを買うのは10代が多いからこそ、その年代の主人公が多くなるんだろうが。
もっとも、全員がそういう訳ではない。
例えば、ネギま世界。
あの世界の原作の主人公は、間違いなくネギだ。
そしてネギの年齢は10歳前後。
まぁ、今はその事を考えるよりも先に、やるべき事があるか。
「ともあれ、だ。……セイラの映像を見ても、あれが本物かどうかは分からない。もしくは、俺に妙な風に操られている可能性もある。そう思っていないか?」
その言葉は図星だったのか、ラルはじっと俺の方を見てくる。
昨日の今日で、いきなり小さい頃に逃がしたセイラが姿を現して――映像でだが――そのセイラがいきなり建国すると言ってきたんだ。
ニュータイプだなんだと俺が説明したところで、ラルは結局自分で直接セイラを見なければ、それを信じるような真似は出来ないだろう。
「さて、そんな訳で、だ。色々と驚きついでに、もう1つちょっと驚いてみないか?」
「……何をするつもりだ?」
今日だけで、一体ラルは何度驚いたんだろうな。
これ以上は驚かないといった様子で、ラルは俺に告げてくる。
「俺が今日この世界にやって来たばかりだというのは、言ったな? そして今日のうちにサイド7からサイド3までやって来たのも」
「……うむ」
「つまりそれは、逆に言えば今からサイド7に移動するのも難しい話じゃないって事を意味している訳だ。……どうだ? 今からサイド7に行って、直接セイラに会ってみないか? そして明日辺りには、月でゲート……まぁ、簡単に言えば次元の狭間にある俺達の本拠地に繋がる転送装置だが、それを設置してホワイトスターに行ってみないか?」
『……』
再びラルは沈黙する。
また驚かせる事に成功したか。
「それは、アクセルがズム・シティに来た時と同じようにして移動する……という事か?」
「そうだな。簡単に説明すると、まずは宇宙服を用意して、俺の魔法か何かで宇宙艦に忍び込んでズム・シティの外に出る。そこから宇宙艦が十分にズム・シティから離れたら、影のゲートを使って外に出て距離を取り、俺の機体に乗り込んで、ステルス装置を使いながら距離を取る。そして十分に離れたら、転移装置を使ってサイド7に転移するって流れだな」
出来るのか、それが。
そんな視線を向けてくるラルだったが、普通なら無理でも俺なら特に問題なく出来るんだよな。
「さて、異論は? セイラに会いたいなら、すぐに準備をしてくれ。まぁ……ハモンは急に仕事を休むような事は出来ないかもしれないけど」
ハモンはエデンのオーナーにして、歌姫だ。
当然のようにエデンに酒を飲みに来る連中は、ラルの知り
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