第67話 第6次イゼルローン攻略戦 4
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」
ロイエンタール、ミッターマイヤーも参加を表明した。
「判った、第2波はレンネンカンプ少将、ビッテンフェルト准将、ロイエンタール准将、ミッターマイヤー准将によって行って貰う」
「「「「御意」」」」
こうして会議が終わり、各艦隊司令官が準備のために会議室を退室していった。
宇宙暦794年12月3日
■イゼルローン要塞近隣宙域 自由惑星同盟宇宙艦隊総旗艦代艦ナバテア
ナバテアでの会議は最初から紛糾した、何故なら当初の計画では帝国の混乱により増援がないものと考えられていたにもかかわらず、増援があった事、しかも15,000隻という大軍であった事なので、士気の落ちている駐留艦隊を圧しまくる作戦の全体が崩れたからである。
特に作戦を立てたホーランド大佐の焦りは深刻であり、作戦の練り直しに頭を痛めていた、それだけでは無く、自らが参加していなかったミューゼル艦隊包囲殲滅が、コーネフ大将のせいで失敗したと聞いた時は、“何をしているんだ”と思わず書類を壁に投げつけた程であった。
ホーランドは次第にコーネフ大将の資質に疑問を持ち始めており、この作戦を提案した事を後悔し始めていたが最終的に何とか被害の少ない内に作戦を終わらせようと考え始めていたが、コーネフ自身は全く反省の色も見せずに大言雑言を吐いていた。
「イゼルローン要塞攻略が此より始まる。先人達がなし得なかった要塞攻略に遂に成功するのである!」
「閣下、当方の戦力は34,000隻余、敵は24,000余しかもイゼルローン要塞があります。今回の作戦自体が、帝国軍の混乱に生じて要塞を奪取する事にありましたが、既に前提条件が崩れています、此処はご再考をお願いします」
他の参加者が呆気に取られるほどに、ホーランド大佐がこのままの作戦遂行は無理だと言い出したの事で会議は紛糾し始めたのであった。
「ホーランド大佐の言う通りです、戦った結果ですが敵の士気も高くとても混乱しているとは思えません。このまま戦ってもズルズルとした消耗戦に落ちるだけと小官は愚考します」
ホーウッド中将の言葉に幾人もの参加者達が頷くが、コーネフ大将とアップルトン中将は未だに強気である。
「言っては悪いが、ホーウッド中将は臆病風に吹かれたようだ。わずか3,000隻の敵を包囲殲滅すら出来なかったのだから、第7艦隊の士気の無さには呆れますな」
自分のせいで包囲殲滅が出来なかった癖にホーウッド中将に全ての責任を押し付けるように話すコーネフに対して参加者から軽蔑の眼差しが突き刺さるが、勝利を求めているコーネフには全く感じられない。
「敵の士気が多少高かろうと、D線上のワルツとミサイル艦による攻撃さえ出来れば、イゼルローン要塞への陸戦隊の突入は可能だろう」
アップルトン中将の発言に賛同する
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