第67話 第6次イゼルローン攻略戦 4
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が非でももぎ取ったものを、今俺の手持ちは僅か600隻弱、しかも大半が行動不能だ、実際の戦力は100隻あれば良い方だ。100隻では数が少なすぎる。
そう思って会議室を見渡しながら、ロイエンタール、ミッターマイヤー、ビッテンフェルト達を眺めていて、良いアイデアが浮かんできた。
そうだ、彼等の艦隊を利用し、俺が統括指揮を取れば良いんだ、武勲も立てられ優秀な人材も間近で見る事が出来るのだからな。早速意見具申を行うとしようと。
「メルカッツ閣下」
喧々諤々の話し合いの中、ラインハルトが、メルカッツに呼びかけると、多くの将官が喋るのを止め注目してきた。
「ミューゼル少将、どうかしたかね?」
「はっ、その第1波の指揮、小官に御命じ下さい」
「しかし、ミューゼル少将の艦隊は100隻前後、とても3,000隻には足らないのですが」
メックリンガーが困ったように呟くが、ラインハルトは自信満々に宣言する。
「他の分艦隊から3,000隻を裂いて頂き、小官が統括指揮を行い、敵艦隊の意図を必ず挫いて見せます」
ラインハルトの言葉に再び騒然と成る会議室、多くの将官の意見は『寵姫の弟として普段からでかい面をしている癖に先の戦いでは大負したにもかかわらず、又ぞろしゃしゃりでてきた』であったが、メルカッツ提督はミューゼル少将の成長をさせるためには、やらせてみる事も必要と、考えでミューゼル少将に悪感情を抱いていないように見える、3人の准将を加えて作戦許可を行う事にした。
「判った、ミューゼル少将、卿の艦隊にケスラー准将、ルッツ准将、シュタインメッツ准将の艦隊を配属する。3人と確り話し合い作戦を完遂するように」
「はっ」
失敗したミューゼル少将に先鋒を任せる事に、ざわめきが起こるが下手をすれば全滅必須の先鋒であるから、ミューゼル少将のお手並み拝見と多くの提督が考えたのである。更に挙国一致しなければ成らない時ですら、寵姫の弟という立場を使い自らの武勲を得ようとして、メルカッツ提督に苦労をかける金髪の孺子めと悪感情を益々得る事に成った。
「続いて、第2波だが」
「それは小官に御命じ下さい」
レンネンカンプ少将が皇帝の寵姫の弟であるミューゼル少将の扱いに悩んでいるのであろう、メルカッツ提督の苦労考えて自ら志願する。それに続いて、単に突撃がしたいだけのビッテンフェルトが再度志願する。
「閣下、今度こそ小官達に御命じください」
ビッテンフェルトがロイエンタールとミッターマイヤーまでひっくるめて、志願するので、2名は苦笑し始める。
「ロイエンタール准将、ミッターマイヤー准将、宜しいのですか?」
メックリンガーが確認を行う。
「閣下は、主力を率いて後方から全般指揮を行って頂きたいと思います」
「「閣下、小官も微力を尽くします」
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