未来の君の言葉の真実は
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「ウェンディ・・・」
共に多くの時間を過ごしてきた大切な家族。その少女から放たれる魔力にエルザは汗が止まらない。
「新しい体・・・私の体・・・」
「そんな・・・」
これまでの戦いにより傷付いたウェンディの体の感触を確かめるアイリーン。その間に、これまでの彼女の体は地面へと崩れ落ちた。
「ウェンディはどこだっ!?」
「もういないわ、どこにも。強いて言うなら私」
「ふざけるな!!ウェンディから出ていけ!!」
ウェンディを取り戻すために戦いへと挑むエルザ。しかし、それ以上にアイリーンは強い。
突っ込んできたエルザの腹部へと強烈な蹴りを放ち吹き飛ばすと、自らの魔法である高位付加魔術を使用しエルザの足元を爆発させる。
「ふむ、魔力も思ってたよりは下がってない。もともとこの娘にそれだけの力があったということか」
傷だらけで地面にひれ伏すエルザ。アイリーンは優位に立っている今の状況を最大限に生かし、エルザに次々と攻撃をぶつけていく。
「ウェンディ!!奴を追い出せ!!」
「無駄よ!!もうこの子の自我は死んだ!!今日から私がウェンディ!!ウェンディ・ベルセリオンよ!!」
彼女の体を取り戻すために果敢に挑んでいくエルザだったが、彼女はウェンディの体に傷をつけることに躊躇してしまう。それだけ彼女との思い出が多く、愛情が深いのだ。
「鎧に付加。爆破!!」
バニーガールのようなエルザの鎧を爆発させる。それにより彼女は大きなダメージを・・・
「!!ダメージが低い?」
「!?」
受けることなく立ち上がることができた。
「全属性耐性上昇神の王冠」
「!!」
聞き覚えのある声に驚愕するアイリーン。激しくぶつかり合っていた二人が見つめる先にいたのは・・・
「同じ付加術士なら・・・もしかしたら私にもできるかもって思ったんです。
ちょっと時間がかかりましたけど・・・私です・・・“ウェンディ”です、エルザさん」
「ウェンディ!?」
「バカな!?ありえない!!こんな小娘に全人格付加など・・・」
自身と同じことをやってのけたウェンディを見て動揺するアイリーン。そんな彼女に、今度は彼女が襲い掛かる。
「“あなた”の魔力、すごいです。“私”の体なんかに入ったのが間違いですね」
入れ替わっているのは人格だけ。つまり、本来その体が持てる魔力はそのまま残されているということ。
「エルザさん!!伏せてください!!」
アイリーンの体を使いこなし攻撃を仕掛けるウェンディ。ほれに対しアイリーンは小さな体を使って受け止めるのがやっとだった。
「分離付加」
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