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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica16-B犯罪者狩り〜Hammer vs Axt〜
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の斧に電撃を纏わせた仮面持ちへ向けて・・・
「シュワルベフリーゲン!」
“アイゼン”のヘッドで物質弾を打ち放った。仮面持ちは左手の斧だけで迎撃しながらこっちへ向かって駆けて来る。やっぱ騎士ってわけだ、接近戦は望むところ。“アイゼン”の柄を両手で握り直して、仮面持ちが「フンッ!」振り下ろした右の斧を、半歩分だけ横移動して回避。
「テートリヒ・・・シュラーク!」
そのまま時計回りに回転して、奴の背中に向けて“アイゼン”の一撃をお見舞いしてやったが、「マジか・・・!?」アイツを吹っ飛ばせなかった。つうか、何だ今の。妙な反発を受けたような気がする。とにかく、振り向きざまに振るわれる右の斧をしゃがみ込むことで避けて、脚に目掛けてもう一度“アイゼン”を打ち込むんだが・・・。
(踏ん張りどうこうじゃねぇだろ、これ! ビクともしねぇじゃねぇか・・・!)
足払いの効果も無く、仮面持ちは直立不動のままだった。逆に“アイゼン”が弾かれたことであたしは地面を転がっちまった。伏せてるところに、浅黄色の魔力光がアイツの足元の魔法陣から溢れる。
「ヴルツェル・シュメルツ・・・!」
「やべ・・・!」
魔法陣を中心にして電撃が放射状に地面を走り出したのが見えたから、すぐに起き上がって空へと上がる。電撃はうねる蛇のような軌跡でコンクリートの地面を焦がしながら、30mほどを突き進んで消えた。焦げ跡はまるで蜘蛛の巣みてぇ。あのまま地面に体を付けてたら、間違いなく感電していくらか隙を生んでた。
「良い判断だ、騎士ヴィータ!」
「そらどうも!」
宙を蹴って仮面持ちへ再接近して、“アイゼン”を「おらっ!」と全力で振るう。防御魔法を使った気配はねぇし、なにかカラクリがあるはずなんだ。“アイゼン”の一撃を仮面持ちは片方の斧で防いで、もう片方の斧で反撃っつう戦闘スタイルを維持して、あたしとの攻防を繰り広げる。
「チッ・・・!」
――シュワルベフリーゲン――
一旦距離を取って物質弾8発を“アイゼン”で打ち放つと同時に、あたしも一緒に仮面持ちへと突撃。アイツが両手の斧で物質弾を処理してる最中に、あたしはアイツの頭上に移動し終える。
「テートリヒ・・・シュラァァァーーーーク!」
最後の物質弾を処理し終えた仮面持ちの右肩へ向けて“アイゼン”を打ち込む。直撃直前、やっぱ何かに拒まれたかのような感触が柄から伝わってくる。以前にも経験したことのある感触。そう、あれは確か・・・。
(イプシロンの磁力スキル・・・!)
磁力を用いた防御術。この仮面持ちも似たような手段を用いてやがる。弾き返された勢いを殺さずに半回転して、今度は真横から左肩に一撃を打ち込むが、「くっそ、弾かれる!」ことで、ハンマーフォルムでの打撃は通ら
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