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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第14話:新体制の幕開けー2
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思わず声を上げたエリーゼは、魔力弾を迎撃するべくヴェスペを構えた。

(よし。これで姉ちゃんは片付いた!あとは・・・)

エリーゼの撃破を確信っしたゲオルグは、ティアナの方に向き直る。
一瞬、クロスミラージュを構えるティアナと目が合った。
ティアナはわずかに目を見開くと、ゲオルグから目をそらしてエリーゼの方に向き直った。
そしてエリーゼに向かって砲撃魔法を放った。

オレンジ色の魔力光の奔流がエリーゼへと向かう。
それに逆らうように、ゲオルグはティアナに向かって地面を蹴った。

一気にティアナとの距離を詰めていくゲオルグの方向に、ティアナは再び向き直る。
そしてゲオルグの目を見ると、不敵に笑った。

《マスター! 大規模な魔力素の収束を検知しました! 10時上方です!》

レーベンからの警告を受けて、ゲオルグは左上に目をやった。
そこには彼が見慣れた巨大な魔方陣が描かれていた。

(くっそ、ブレイカーじゃねえか・・・)

ゲオルグは速度を緩めることなく、ティアナへと迫る。
魔力弾を撃ちながら後退していくティアナの姿に向かって、ゲオルグはレーベンを振り下ろした。

(やっぱりか・・・)

レーベンの刀身がティアナに当たった瞬間、その姿は掻き消えてレーベンは空を切った。
ゲオルグが身をひるがえして後ろを振り返ると、その視線の先には並んで立つティアナと
エリーゼの姿。
そして、今にも放たれんとしているブレイカーがあった。

「これで決めます! スターライト・ブレイカー!!」

ティアナがそう叫ぶと、ブレイカーが放たれ膨大な魔力の奔流がゲオルグへと向かってきた。
その光を見つめ、ゲオルグは苦笑を浮かべていた。

「さて、どうするかね」

《もうマスターはお決めになっているでしょう?》

「そうだな。 いけそうかな?」

《魔力素収束の規模からみて、おそらくは》

「そうですか。 んじゃちょいと踏ん張るかね」

レーベンとのやり取りを終えたゲオルグは、レーベンを構えてその刀身に魔力の衣をみなぎらせ、
ブレイカーの光をにらみつけた。
その直後、ティアナの放ったブレイカーがゲオルグを直撃した。
そのさまを息をのんで見つめる隊員たち、油断なく見据えるティアナとエリーゼ。
それらの視線の先で、ゲオルグの姿を覆い隠していた光が弱くなっていく。

「あれ、直撃・・・だよな?」
「ああ・・・。いくらダメージコントロール入ってるとはいえ、やばくないか?」

隊員たちが小声でそんな会話を交わしている間に、ブレイカーの光が消えていく。

「やれやれ、さすがに防ぎきれなかったなぁ・・・」

そんな呟きを漏らしながら姿を現したゲオルグのバリアジャケットは、ブレイカーの影響で
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