機動戦士ガンダム
2088話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いう意味では決して負けてはいない。寧ろ白い炎なんて存在で出来ており、触れても火傷をしないという点では非常に印象的だ。
「まぁ」
実際、刈り取る者が出て来た時にはラルの後ろに隠れていたハモンも、現在はこうして炎獣に目を奪われている。
……この炎獣、本気になれば数の差でMSでも相手に出来ると知ったら、一体どう思うんだろうな。
「そんな訳で、俺は異世界から来た。……信じて貰えるな?」
「……うむ。先程といい、このようなものを見せられてはな。それで、アクセルが異世界から来たのと、姫様が国を作りたいという話が、どう結びつく?」
「ニュータイプ。その言葉は知ってるな?」
「……」
俺の言葉に、ラルは重い表情で頷く。
ジオン・ジム・ダイクンが唱えた、ニュータイプ。
当然ダイクン派のラルがそれを知らない訳がない。
「その沈黙は取りあえず知ってると見なすぞ。で、俺にも同じような力がある」
「待て。お前もニュータイプだと言うのか!?」
まさか異世界出身の俺がニュータイプだと主張するとは思わなかったのか、ラルは驚愕して視線を向けてくる。
だが、俺はそんなラルの言葉を、首を横に振って否定する。
「違う。言っただろ。同じようなものだって」
そう言い、俺がやったと分かるように少し離れた場所にあったボールペンを指さし、念動力で持ち上げる。
そうして空中を移動してきたボールペンは、ハモンの手の中に収まる。
「ニュータイプと似て非なるもの。それが、この念動力だ」
正確には恐らくニュータイプの上位互換が念動力だと思っているんだが、それはあくまでも俺がそう感じているだけだし、何よりラルやハモンにそれを言えばこっちの印象を悪くする可能性が強いので止めておく。
「俺がこの世界に転移してきた時、転移した場所がサイド7。で、そのサイド7でちょっと具合が悪くなって休んでいる時に、看護ボランティアとしてやって来ていたセイラが俺に気が付いて、触れて……その際に何が原因かは分からないが、セイラのニュータイプ能力は急激に強化された。恐らく、念動力を持つ俺に触れた事が原因だったんだろうな」
「待て! それでは、姫様は……」
ラルの言葉を最後まで言わせず、頷きを返す。
「そうだ。セイラはニュータイプだ」
『っ!?』
ラルとハモンが、信じられないといった様子で俺の方を見てくる。
その気持ちは分からない訳じゃないけが、この程度で驚いて貰っては困る。
「で、ニュータイプの能力なのか、それとも似て非なる念動力という力を持つ俺と接触したからなのか、セイラはその瞬間に未来を見た」
正確には俺の中にある、ニュクスに喰われた原作知識の残骸を見たというのが正しいのだろうが、この辺りはそうう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ