機動戦士ガンダム
2088話
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あの映像ではサイド7にいると仰っていた。なのに、今日姫様にあったばかりのお前が、何故ここにいる?」
「あー……まぁ、そこが気になるか。そうだな、まず何から説明すべきか……簡単に言えば」
そう言いながら、俺は座っていた椅子から立ち上がる。
そして次の瞬間、気配遮断のスキルを使用する。
『っ!?』
ラルとハモンにしてみれば、自分の目の前にいた筈の俺の姿が突然認識出来なくなったのだ。
当然のように息を呑み……だが、次の瞬間には油断をせずに周囲を見回す。
へぇ。ファンタジー系の能力をその目で見ても、すぐに反応出来るのか。
この辺はセイラが頼るだけの事はある、のか?
もっとも、俺の気配遮断はサーヴァントから奪った能力だ。魔法も何も使えない人間程度に、見つけられる訳がない。
……高いニュータイプ能力を持っていれば、話は別かもしれないが。
俺が攻撃態勢に入れば気配遮断は解除されるが、別に今はラルとハモンを攻撃しようとするつもりはない。
そのまま先程の場所から1歩も動かないままで、気配遮断を解除する。
『っ!?』
自分達が認識出来ない状況から、いきなり俺の姿が現れた事に、ラルとハモンの2人は再び息を呑む。
「言っておくが、俺はさっきからこの場所を全く動いていない。ただ、お前達2人が俺の姿を認識する事が出来なくなった訳だ」
「お主……何者だ?」
低く、唸るような声で再び俺の事を尋ねてくるラル。
今の状況を思えば、そうするのが当然だろうが。
「そうだな。証拠も見せた事だし、そろそろその辺を話してもいいか」
椅子に座りながら、俺は口を開く。
「まず最初に、俺はこの世界の人間ではない」
「……アースノイド、スペースノイドという括りの意味でのこの世界の人間ではないと言う事か?」
「残念。文字通りの意味で、俺はこの世界の人間じゃないんだよ。異世界、平行世界、パラレルワールド。そういう風に色々と呼び方はあるが、そんな感じだ。正確には次元と次元の狭間にあるシャドウミラーという国の人間。……で、俺がその国の代表という訳だ」
『……』
俺の言葉がラルやハモンにとっては、あまりに斜め上の言葉だったからだろう。
2人とも唖然とした表情でこちらに視線を向けている。
「どうやら、まだしっかりと理解出来ていないようだから……ああ、これなら分かりやすいか」
呟き、床を……正確には、俺の足下にある影を軽く踏む。
すると次の瞬間、俺の影から刈り取る者が姿を現した。
……椅子に座っている状態で呼び出したのだが、テーブルや椅子を引っ繰り返すといった真似をせずに姿を現した辺り、刈り取る者が気を使ったのか、それとも単純に偶然そうなっただけなのか。
ともあれ、刈り取る
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