第二章
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「こうしてね」
「成程な」
「本当にこの時間面白い番組ないから」
「それでか」
「今は録画よ」
「テレビを観ても面白くない番組だったらか」
「観たくないわ」
実に率直な言葉だった。
「ネットでチェックしても散々な評価の番組多いしね」
「そんなに多いんだな」
「特に報道番組でね」
「報道番組は本当に酷いか」
「バラエティ番組も酷いけれど」
「しかし最近のテレビってこの二つばかりだろ」
それこそとだ、主人公はつぼみに言葉を返した。言いながらつぼみの隣の席に座ってそうしてスナック菓子を食べはじめた。
「バラエティか報道かな」
「ええ、本当にね」
「その二つばかりだよな」
「お金かけないで番組制作出来るから?」
つぼみは何故そうした番組が増えたのかを考えた。
「クイズ番組でもね」
「そっちも視聴者の人が参加するんじゃなくてな」
「やっぱりお笑い芸人ばかりだけれど」
「そのお笑い芸人もな」
「正直面白くないのよ」
その肝心のお笑いの芸がというのだ。
「お笑いなのにね。漫才とか落語の番組も少ないし」
「お笑い芸人が出てもな」
「クイズ番組もそうだし」
「バラエティと変わらないな」
「最悪なのは東大だから早稲田とか慶応でクイズ番組作るあれ」
出身大学だけでというのだ。
「学歴がどうしたっていうのよ」
「いい大学出ててもな」
「さっきお話に出した漫画家もいい大学出てるらしいけれど」
「馬鹿だよな」
「もの知らないし」
「大学だけで番組作るな、っていうんだな」
「そうよ、全然面白くないわよ」
そうしたクイズ番組を観てもというのだ。
「だから私そんなクイズ番組も観ないし」
「バラエティ番組も報道番組もか」
「スポーツの実況も偏ってるのだったら」
「観ないんだな」
「公平じゃないと面白くないし」
「じゃあ本当に観る番組減ったんだな」
「こうしてアニメとか面白そうなドラマとか」
さっき言った酷いドラマは観ない。
「NHKの子供用の教育番組とか」
「小学生用のか」
「昔あったできるかなみたいなね」
つぼみはまた具体的な例を出して話した。
「そうした番組は録画して観てるわ」
「じゃあ今は録画したのを観てばかりか」
「ええ」
実際にとだ、つぼみは主人公に答えた。
「最近はね」
「そんなに面白くない番組増えたか」
「このままいったら」
それこそとだ、つぼみは嘆く様にして言った。
「私録画専門になるわ」
「テレビを観てもか」
「そうなるわ」
「録画でも観てるけれどな」
「だってあんまりにもつまらない番組ばかりになったから」
それでというのだ。
「そうなるわ」
「成程な」
「ええ、じゃあね」
「今からか」
「アニメ観ていくわ」
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