第一章
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面白い番組
稲積つぼみは最近不機嫌だった、それで居候先の家で主人公に言った。
「ねえ、最近ね」
「どうしたんだよ」
「テレビが面白くないのよ」
そのテレビを観つつ言うのだった。
「どうもね」
「おい、今そう言って観てるじゃないか」
「だからそうした番組が多いってことよ」
「つまらない番組が多いか」
「今観てるの深夜のアニメだけれど」
ちなみに今は平日の夜の八時である、つぼみは家のリビングで視聴している。
「録画だし」
「深夜アニメそんなに多いんだ」
「多いわよ、アニメは面白いの多いけれど」
「今の時間はか」
「お笑い芸人ばかり出てるバラエティ番組とか」
つぼみはその面白くない番組を具体的に挙げた。
「偏向してる報道番組とか」
「それは十時とか休日の朝とかな」
「そんなのが多くてね」
「だからそう言うんだ」
「そうよ、何ていうかね」
苦い顔でだ、つぼみは主人公に話した。
「最近本当に面白い番組減ったわ」
「よく言われてることか?」
「ドラマも看板にしたい時間帯のドラマこそね」
「酷いんだな」
「いや、脚本家が悪いのかスタッフが悪いのか」
「酷いドラマも多いか」
「深夜ドラマはいいのが多いけれど」
それでもというのだ。
「ゴールデンな時間帯のドラマこそ悪いし」
「そんなにか」
「スポーツの実況でもあのボクサーの兄弟とか」
「ああ、大阪のか」
主人公もボクサーの兄弟と聞いてすぐにわかった。
「猿みたいな顔した」
「親父さんも揃って下品で粗暴で無教養でスポーツマンシップもないね」
「全然いいところのない連中だな」
「あの猿みたいな連中を無暗にもて囃したりして」
「あの一家バラエティ番組でも出るしな」
「正直不愉快よ」
つぼみはこの一家が大嫌いだった。
「あと覚醒剤で捕まった元プロ野球選手も結構出てたし」
「自称番長のな」
「あいつも下品で粗暴で教養ないし」
「覚醒剤で捕まっただけあったな」
「ファッションとかもう観られたものじゃなかったし」
つぼみとしてはだ。
「ヤクザみたいだったから」
「あいつも最近出ないだろ」
「覚醒剤で捕まってからね」
「それでもか」
「あのボクサー一家と一緒でテレビに出たら」
例えそれがバラエティ番組でもだ。
「すぐにチャンネル替えるわ」
「番組が面白くなくなるか」
「出て来ただけでね、あと北朝鮮が大好きなガチャ目の奴」
つぼみは自分が観ていて不愉快な輩をもう一人出した。
「下品で巨人ばかり贔屓して出鱈目ばかり言って」
「やたらとテレビに出ているけれどな」
「あいつが出ていてもね」
「チャンネル替えるか」
「しょうもない四コマ漫画家とかもよく出てるけれど」
「
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