暁 〜小説投稿サイト〜
雪音クリスの休日
08
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王翔吼拳を使わざるを得ない状況は解除されていたので、完全武装180名の隊員も不動金縛りを解かれて、呼吸も心拍も許されて半数ぐらい意識を保って待機中。
 クリスと調は、裏通りのゴミバケツとかビールケースの横に着席を許可され、白目剥いて手足拘束されたまま順番待ち。
 ただ、クリス自作の弁当は、銀髪の髪の毛を細かく刻んだ物と唾液が検出されたので、パパ2号に食べさせるには不適切な汚染物質として、生ごみバケツの中に世界さん制作の弁当みたいにブチ撒けられた。
「汚物は焼却です〜」
 汚物弁当を作成した本人も焼却されそうになったが、一応「乙女の恋のホワイトマジック」として認定されたので、髪の毛がチリチリになってアフロヘアーが良く似合うヤンキー娘になる程度で済んだ。

「フー、フー、フー」
「アーン」
 事変を解決して響と切歌を入院させたご褒美として、お好み焼きフーフーからのアーン、を享受している南極エルフちゃんズ。
 緑色のパワードスーツ、キャロル装束を着ているのがエルフナインのはずなのだが、これだけ多いとキャロル本人も混じっているに違いない。
 自動人形(オートスコアラー)だけでなく、ホムンクルスの錬金術師も数人いるので、それがキャロルである。
(タスケテーー)
 今週の風鳴司令も、錬金術師と自動人形(オートスコアラー)の事変の真っただ中にいた。

 そんな中で野良猫のネコパンチ食らって意識が戻った調は、覇王翔吼拳を使わざるを得ない状況に追い込まれていて、自分の体を次のフィーネの器として差し出す決心をした。


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