第66話 第6次イゼルローン攻略戦 3
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」
ビッテンフェルトの闘気が乗り移ったように、分艦隊1,000隻の連続射撃で司令部艦隊1,000隻がズタボロに成っていく。
後続するミッターマイヤー、ロイエンタール両艦隊も第7艦隊に攻撃を仕掛けて傷口を広げていくが、第7艦隊は素早く避ける事で損害を最小限に抑えていく、此はこのまま無理をしても益無しと考えて居たからである。しかし、アイアースでは大混乱が起こっていた。
「いったいどう言う事だ。何が起こったんだ!」
「敵艦隊です」
「何だと、見張りは何をしていたんだ!ホーウッドは何をしていたんだ!!ホーウッドめ、お前がもたもたしたせいでこの体たらくだ、生きて帰れると思うなよ!!」
お前のせいだろうと、古くからの艦橋要員が考えて居る中で、コーネフはホーウッド中将の悪口を言いまくっていた。
タンホイザーではラインハルトとキルヒアイスが、先ほどの連絡で増援の到来を知り直ぐさま作戦を立て脱出を敢行した。
「今だ、敵の綻びへ一点集中攻撃、そのまま駆け抜けるぞ!」
その言葉に生き残れるとの希望により一斉に数千発のビームが発射され、全艦がカタログスペック以上の速力でビッテンフェルト、ミッターマイヤー、ロイエンタールにより開けられた、隙間を強引に引き裂いた。
次々に脱出するミューゼル分艦隊を混乱している旗艦艦隊は全く攻撃できず、又第7艦隊も混乱する旗艦艦隊がミューゼル分艦隊の楯になってしまい攻撃が出来ない状態で有る。
「邪魔だ、邪魔だ!撃てないじゃないか!うざいだけじゃなく攻撃の邪魔までするのかよ!!」
「面倒臭いから、旗艦ごと落としちまえば良いんだよ!」
「違いないや」
第7艦隊各艦ではこんな会話が話されていたのである。
結局ラインハルト達の分艦隊は実に80%の艦艇を失いながらも脱出に成功し残存艦艇600隻余りは、全艦ボロボロに成りながら、ビッテンフェルト、ミッターマイヤー、ロイエンタール艦隊との合流に成功したのである。
「救援感謝する。卿等が来なければ危うい所であった」
あくまで上官としての矜持を持って礼らしき事を言うのであるが、未だ未だ人生経験が足りないために、命からがら助けて貰った割には余りにも真心がこもっていない気がするのであった。
『メルカッツ提督に頼まれただけです』
ロイエンタールがラインハルトの態度にムッとしたのかトゲのある言い様をした。
『御無事でないよりでした』
ミッターマイヤーは紳士的に対応する。
『何だあの態度は、あれが助けられた人間の言う事か!』
ビッテンフェルトの言葉は、素早く副官のオイゲン中尉が音声を消したのでラインハルトには伝わらなかった。
4個分艦隊3,600隻は集団を作成しイゼルローン要塞へと帰投していくが、同盟軍は旗艦アイアースが大破航
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