第五十五話 武蔵と箱根でその十
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そうしていくぞ」
「ですね、敵の星の人達も来てますけれど」
「それでもですね」
「方陣を一つ一つ攻め崩して」
「そうしてここを占領しますか」
「そうする、あっしも行くぞ」
こう言ってだ、有島も自身の神具である遅来矢を抜いてだった。
そうして自ら先陣に立ちそのうえで方陣の一つに向かう、そしてだった。
その方陣を攻める、神具を一閃させて竜巻を放って方陣を攻撃した。するとその方陣が一瞬で破壊されたが。
そこに山本が来てだ、有島の二撃目を日本号の一閃で打ち消した。そのうえで関西の兵達に対して叫んだ。
「あいつはわしに任せるんじゃ!」
「わかりました!」
「お願いします!」
「わし等は方陣を組んでいきますさかい」
「ここはお願いします」
「そうするんじゃ、もうすぐ援軍が来る」
空船から送られて来る彼等がというのだ。
「それまで持ち堪えるんじゃ」
「そして星の人はですね」
「山本さんが戦ってですね」
「止めてくれるんですね」
「そうする、だからじゃ」
山本は方陣を一つ崩した有島の前に出た、そのうえで彼に言った。
「これ以上はやらせんぞ」
「先輩が来られたんですか」
有島はその山本を見て言った。
「それでこれからあっしと」
「倒したるわ」
これが山本の返事だった。
「覚悟するんじゃ」
「来られると思ってやした」
有島は神具を構えつつ山本に返した。
「そしてここで」
「わしと一騎打ちになることもか」
「へい、そうなると思ってやした」
「それじゃあやるか」
「お互い遠慮なく」
「そうしやしょう」
二人で話してだ、そしてだった。
二人は一騎打ちに入った、それは井伏と武者小路もだった、武者小路は己の前に出た井伏に対して言った。
「あたいあんたは嫌いじゃないのよ」
「わしもじゃ」
二人は対峙しつつ話をした、既に周りでは両軍の戦がはじまっている。東国の軍勢は果敢に攻めて関西の軍勢は守っている。
その中でだ、井伏は武者小路に返した。
「起きた世界ではダチじゃしのう」
「こっちの世界でもね」
「嫌いじゃないわ、その気風」
「そうね、こっちの世界でも友達になりたいわね」
「まことにな、しかしな」
今はと言うのだった。
「敵同士ならな」
「やるしかないのよね」
「ほなはじめるか」
「ええ、恨みっこなしよ」
「お互い戦で恨み合うことはないじゃろ」
「そうね、正々堂々だったらね」
「じゃあ思う存分やるか」
二人でこう話してだ、そしてだった。
二人も一騎打ちをはじめた、井伏の張り手と武者小路の刀がぶつかり合う。嵐と嵐がぶつかり合う様な闘いがここでもはじまった。
二組の星の者同士の一騎打ちがはじまり兵達もだった。
戦をはじめていた、東国の五千の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ