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夢幻水滸伝
第五十五話 武蔵と箱根でその八
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「今おる三千の軍勢でな」
「粘るぞ」
「援軍はどんどん来るからのう」
 空船でピストン輸送の要領で送ってきてだ、それでだった。
 二人はまずは今いる三千の兵で守りに入った、その彼等に攻めて来る者達はというと。
 武者小路と有島だった、武者小路は森の中に潜んで井伏達が率いる軍勢を見つつ自分の隣にいる有島に囁いた。
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