第48話
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んな事は言うような人達じゃないけど………もし、そんな事を言われてもわたしはお母さんたちの言う事を聞かないよ。エステルお姉ちゃん達もわたしにとってお母さんたちと同じくらい大切な人達だもの。」
「あたしだって同じです!ロイド先輩達はあたしにとって憧れの存在なんですから!」
「……自分も同じです。例えもしそのような事が起こったとしても納得のできる理由でなければ、兄上との連絡を父上達の目を盗んででもしていたと思います。」
「親が存在しないわたしにはイマイチ理解できませんが……それでもわたしはリィン教官を補佐する使用人としてリィン教官の意志によって引き取られたのですから、リィン教官以外の人達に指示をされてリィン教官と連絡を交わす事を禁じられる事は納得できません。」
「……私も。セシルお義母さん達は初めてできた私の”大切な家族”だもの。」
レンにそれぞれ例えを出されたティータ達はそれぞれ即答し
「―――ご覧の通り、ティータ達もそれぞれ親の言いつけなんて簡単に破れるようなそれぞれにとって大切な”絆”があるでしょう?エリゼお姉さんだって例え両親どころか主君であるリフィアお姉様に逆らってでも、リィンお兄さん達との絆を大切にしたでしょうね。―――つまりリーゼアリアお姉さんに足りなかったものは”親の言いつけ”という”呪縛”を自ら破る”勇気”よ。」
「……………結局は私の自業自得だったのですね………もし、寮生活に入ってから内戦が勃発するまでに私から兄様達に連絡を差し上げれば、エリゼお姉様は以前のように接してくれていたのですね…………」
「アリア………」
「………レン君。リーゼアリア君がエリゼ君の信頼を取り戻す方法で何かいい方法を教えてくれないだろうか?――――この通りだ。」
レンの指摘を聞いて辛そうな表情で顔を俯かせているリーゼアリアをリーゼロッテ皇女が心配そうな表情で見守っている中オリヴァルト皇子はレンを見つめて頭を下げた。
「わたくしからもお願いします。―――アリアは今まで14年前の件でずっと苦しみ、後悔し続けてきました。どうかこの娘を14年前の苦しみと後悔から解き放たれる方法を教えてあげてください。」
「殿下………」
リーゼロッテ皇女もオリヴァルト皇子に続くようにレンを見つめて頭を下げ、二人の行動を見たクルトは驚き
「そうは言っても一度失った信頼を取り戻す事はかなり難しいわよ?今は文通を続けているようだけど、文通に加えて実際に会って交流を深める事を地道に続けていくか………――――後はリィンお兄さんとエリゼお姉さんのピンチに駆けつけて助けたりしたら、エリゼお姉さんもリーゼアリアお姉さんの事を見直すでしょうね。」
「教官とエリゼさんのピンチに駆けつけるって………」
「二人の強
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