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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第48話
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も怒っていたら、再び始めたリーゼアリアとの文通をエリゼはしないでしょう?」

「それは………」

「言われてみればそうですね。」

「ああ……確かリーゼアリアとの文通の頻度は俺と同じくらいだったはずだ。―――そうだよな、リーゼアリア?」

「は、はい。お父様達が私にも話を通さずテオ叔父様達にお兄様と私との婚約を提案してからも、文通は止まっていません。」

「フム………――――レン君、君ならエリゼ君の考えもわかるんじゃないかい?」

ゲルドの説明を聞いたクルトとアルティナが目を丸くして同意している中、リィンに確認されたリーゼアリアの答えを聞いて考え込んだオリヴァルト皇子はレンに訊ねた。

「あら、そこでどうしてレンに聞くのかしら?」

「ハハ、1年半前君がクロスベルの件で新たに得た”能力”なら、エリゼ君の考えも読み取れるだろう?」

「そ、それは………」

「確かにレン教官なら可能かと。」

「ア、アハハ……」

(?一体何の事かしら……?)

レンが持つ異能の一つ――――”他人の記憶を読み取る能力”の事を知っていたリィンは表情を引き攣らせ、アルティナは静かな表情で答え、ティータは苦笑し、その様子をユウナは不思議そうな表情で見守っていた。



「そうね………………――――エリゼお姉さんがリーゼアリアお姉さんに対して怒っていた理由は簡単に言えばリーゼアリアさんのエリゼお姉さんやリィンお兄さんに対する”絆の薄さ”よ。」

「”絆の薄さ”………それは一体どういう意味なのでしょうか?」

その場で集中して自分の記憶の中のエリゼの記憶を読み取ったレンの答えを聞いたリーゼロッテ皇女は真剣な表情でレンに訊ねた。

「その言葉通りよ。リーゼアリアお姉さんも言っていたけど、リーゼアリアお姉さんは二人からは本当の妹のように可愛がってもらっていたのでしょう?なのに、幾ら両親の命令だからと言って、その命令を破らずに内戦終結まで連絡をしてこなかったリーゼアリアお姉さんと自分達との”絆の薄さ”に怒っているのよ。もし、本当にお互い大切な姉妹(きょうだい)であると認識していたら、親の言いつけなんて破ってでも連絡をするでしょう?――――ましてやリーゼアリアお姉さんはアストライア女学院に入学してからは親の目が届かない寮生活だったんだから。」

「……ぁ……………」

「エリゼ……………」

レンの答えを聞いたリーゼアリアは呆けた声を出し、リィンは複雑そうな表情をした。

「ティータならエステル達、ユウナならロイドお兄さん達、クルトならミュラーお兄さん、アルティナならリィンお兄さん、ゲルドならセシルお姉さん達と親の一方的な都合で連絡を取るなって両親に命令をされたら、従うかしら?」

「お、お母さん達はそ
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