第48話
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させようとし、その場に両親と共に同席していたエリゼが叔父夫婦に対して両親も初めてみるような凄まじい怒りを見せて叔父夫婦を追い返した話を説明した。
「14年前の件に加えてそのような事が………」
「だからエリゼは身分にうるさいエレボニア帝国の貴族達とエリゼのお父さんと親しい関係でありながら何もしてくれなかったアルフィンのお父さん――――エレボニアの王様を嫌っているのね………」
「はい……お恥ずかしい話、未だにエレボニア帝国貴族の多くは”尊き血”に拘っている家が多い状況なんです……」
「で、でもミュラーさんや先月の特別演習の時に助けてくれたラウラさん、それにゼシカさんやミュゼさんもエレボニア帝国の貴族の人達ですよね?わたしにはちょっと想像し辛いです……」
「まあ、ティータの場合、今まで出会ったエレボニアの上流階級の人達の中でも”稀な存在”ばかりだったから、ティータがそう思うのも無理はないわ。」
「ハハ、そうだね。後は身分制度を廃したリベール王国に住んでいるからというのもあるかもしれないが………」
「それらを踏まえるとティータさんは”運がよかった”からかと。」
事情を聞き終えたクルトは重々しい様子を纏って呟き、静かな表情で呟いたゲルドの言葉に頷いたリーゼロッテ皇女は悲しそうな表情をし、戸惑いの表情をしているティータの意見にレンとオリヴァルト皇子は苦笑しながら、アルティナは静かな表情で指摘した。
「う、うーん………クロスベルが自治州だった頃エレボニア帝国の貴族達も旧カルバード共和国の旅行者達のように貴族だからという理由でクロスベルで悪さをしておきながら、ハルトマン元議長達――――エレボニア帝国派の議員達にもみ消されたりした事もありますから、身分にうるさい貴族達を嫌うエリゼさんの気持ちも何となくわかるんですが………その件でリーゼアリアさんにまで厳しい態度を取る理由がわからないんですよね……リーゼアリアさんはリィン教官やエリゼさん達のように、平民のあたし達に対しても普通に接してくれますし……」
「それはやはり、エリゼお姉様はお父様達の言いつけを守っていた私もお父様達と”同類”だと見ているからだと思います………」
「リーゼアリア……」
困惑の表情をしているユウナの疑問に辛そうな表情で答えたリーゼアリアの様子をリィンは心配そうな表情で見つめた。
「――――私はそれらの件が理由でエリゼはリーゼアリアに対して怒っているんじゃないと思う。」
「え………」
「あら、ゲルドはどうしてそう思ったのかしら?」
しかし意外な推測を口にしたゲルドの答えを聞いたリーゼアリアは呆け、レンは目を丸くしてゲルドに訊ねた。
「だって、本当にエリゼがリィン教官の件でリーゼアリアに対して
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