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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第37話 教会の闇、祐斗の過去とイッセーの幼馴染
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ないんだ。適応する人間じゃなければ持つことすら許されない、聖剣計画というのはそれらの聖剣を誰でも扱えるようにするための研究の事さ」
「なるほど、お前はその計画に関わっていた実験体だったんだな」


 イッセー君の言葉に僕は頷いた。


「でも僕は聖剣に適応することが出来なかった、僕以外の仲間も全員が聖剣を持つことは出来ず教会からは失敗作と判断されて処分されることになった」
「それって……」
「殺されかけたのか……」
「うん、あの日の事は忘れもしない、あいつらは僕たちを毒ガスで皆殺しにしようとしたんだ。でも当時僕たちのリーダー格だった男の子が僕たちを毒ガス室に連れていこうとした教会の人物に襲い掛かったんだ、その子は僕たちに「逃げろ!」と言った、僕たちはその隙をついて施設から逃げようとした。でも仲間は次々に捕まっていき逃げきった時には僕一人だけが生き残っていた……」
「……」


 僕の話を聞いていたイッセー君と小猫ちゃんは言葉を失っていた、特にイッセー君は静かな表情を浮かべていたが彼の拳は血が出るほど強く握られていた。


「実験の影響で衰弱していた僕は瀕死の状態で森を彷徨っていたんだ、死ぬ寸前で僕は教会の連中に、聖剣に復讐したいと強く願った。すると魔法陣が浮かび上がりそこに現れたのはリアス部長だった」
「そうか、お前はそこでリアスさんの眷属になったという訳か」
「うん、始めは力を得るために悪魔になったんだ。でもリアスさんや朱乃さん、後から入ってきた小猫ちゃんという家族を得た僕は次第に聖剣の事を忘れかけていた……今回の事件が起きるまでは」
「コカビエルによる聖剣奪取か……」
「それを知った時、僕の中にあった復讐の意思がメラメラと炎のように燃え上がっていった。復讐したい、でも恩ある部長や仲間を裏切ることは出来ない、そんな葛藤が僕の中で繰り広げられていたんだ」
「そうだったのか……お前は必至で自分を抑えようとしていたんだな。リアスさんや仲間のために……」
「祐斗先輩……」


 イッセー君と小猫ちゃんは僕が仲間の事を想っていたことを知って少し嬉しそうな表情で微笑んだ。


「お前の過去は分かったぜ、でも一つ気になったのはその聖剣計画を企てたのは一体誰なんだ?」
「ごめん、それは僕にも分からないんだ。だからそいつが目的としていた聖剣に恨みを持っていたんだ」
「だったら明日ゼノヴィアたちにそいつの事を聞いた方がいいな、教会のエクソシストなら何か知っているはずだ」
「でも彼女たちが教えてくれるかな?」
「大丈夫さ、あいつらは良い奴らだ。きっと力になってくれる、もしあいつらを信じられないのなら俺を信じてくれ」
「……ふふ、不思議だなぁ。イッセー君にそう言われると信じてしまってもいいと思っちゃうよ」
「よ
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