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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十六話
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サイズのダイオウイカに襲われた時には唖然としたが━━━何事もなくここまで来れた。
「束さん」
ブリッジの艦長席に座る束さんに声をかける。
「なに?」
「この後はどうするの?」
「どうって?」
「また旅に出るの?」
束さんはここ数年、ほとんど海の中で過ごしていた。
また、航海に出るのだろうか…
「そうだね、いっ君のお家にお世話になろうかな」
「へ?」
「まーちゃんを一人にする訳にはいかないでしょ?
いっ君はそこら辺護衛も兼ねてFA:Gに家庭教師をやらせようって腹積もりみたいだけど、FA:Gじゃまだ無理だよ」
確かにFA:Gはまだ経験が足りない。
「だから、ちょっといっ君のお家にお邪魔しようかとね」
「わかった。いいよ」
束さんが居てくれるなら、円香を任せられる。
家の事を仕切ってるのは俺だし、姉さんも文句は言わないだろうし。
「神社には帰らないの?」
「んー。まだちょっとね」
ま、それならそれでいいけどね。
同じ町の中に住んでるんだし会うこともあるだろうし。
「それでいっ君。トレイターをどこに着ける気だい?」
「ラボの地底湖だけど?
そのあとはラボから市街地までの直通シャフトで街に出る」
「ふーん…いいのかい?」
「大丈夫。認識阻害とか光学迷彩術式とかかけながら行くから」
束さんにひょいと抱えられた。
「ぅにゃ?」
「ちょっと撫でさせて」
「いーよ」
『トレイター、第零ドックゲートまであと300』
イノセントの声が館内に響く。
「カグツチ、カムイ」
『ゲートオープン』
『ガイドビーコン照射』
『『『入港準備完了』』』
「イノセント。推進機関落とせ」
『トレイター、推進機関停止。
CADシステム起動。微速前進』
トレイターの推進機が停止し、イノセントが移動系魔法を起動した。
相対位置固定の魔法だ。
その定義に従い、トレイターが入港する。
『トレイター、ラボ湖底部に到達』
「重力バラスト調整。浮上」
『浮上開始』
トレイターが浮上する。
ゆっくり、ゆっくりと。
『水上まで3、2、1……浮上完了』
「カグツチ、カムイ、トレイター固定」
『『了解』』
ゴゴン…とトレイターがアームで固定された。
「イノセント、艦内通路隔壁全解放」
『了解』
「イノセント、艦内放送」
『オン』
マイクを取る。
「こちら副長。トレイター着岸。隔壁は開いてるから順次降りてね」
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